Fireblocks提供の組込型ウォレットを日本初導入──ファンクラブでのトークン活用を目指すFanplaが契約

アーティストとファンが直接つながり、トークン活用で相互に活動価値を最大化するWeb3経済圏の構築を目指すプロジェクトを進めるFanplusFanplaは2月20日、暗号資産のカストディ(管理・保管)サービスなどを手がけるFireblocks(ファイヤブロックス)と、日本市場初の組み込み型ウォレット導入に向けた契約を締結したと発表した。

サカナクションやUVERworld、THE YELLOW MONKEYといった300以上のファンクラブを運営するFanplusは、Fanplaに暗号資産の発行・販売を委託し、250万人超の有料会員間で流通するトークン発行を目指している。

NFT活用による新しいファン体験の提供や、コンテンツを創る側と楽しむ側が双方に参加する「推し活」の場の創出などがプロジェクトの狙い。Fanplaは2024年3月、コインチェックとIEO(Initial Exchange Offering)に向けた契約を締結した。

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今回、Fanplaが暗号資産のインフラ分野で世界的企業のFireblocksと契約。リリースによると、Fireblocksの技術はBNYメロンやGalaxyなど2000社以上で活用され、100以上のブロックチェーンと2億5000万以上のウォレットで7兆ドル(約1053兆円、1ドル150円換算)超のデジタル資産取引の安全性が確保されている。2024年12月には日本オフィスを設立し、アジア太平洋地域での影響力拡大を進めている。

今回の締結により、FanplusとFanplaが構築を進めるプラットフォーム上で、Fireblocksの最新のMPC(Multi-Party Computation)技術を活用できるようになる。利用者の安心感が向上し、直感的なインターフェースを通して暗号資産を簡単に管理できるようになるという。

|文:橋本祐樹
|画像:リリースより