暗号資産取引所デリビット、クラーケンによる買収交渉は継続中:情報筋
  • 暗号資産オプション取引所のデリビットは、買収についてクラーケンと現在も交渉中だと詳しい人物が語った。
  • 以前の報道によると、同社の企業価値は50億ドルを超える可能性がある。

暗号資産(仮想通貨)オプション取引所のデリビット(Deribit)は、同じく取引所のクラーケン(Kraken)が買収交渉から撤退したという報道とは逆に、両社は依然として協議中だと事情に詳しい人物が語った。

最近の報道では、デリビットがFTパートナーズ(FT Partners)と協力して買収提案を評価していることが確認されたが、デリビットのルーク・ストライジャーズ(Luuk Strijers)CEOは買収の可能性を否定した。ブルームバーグによると、同社の企業価値は40億ドル(約6000億円、1ドル=150円換算)から50億ドル(約7500億円)、あるいはそれ以上になる可能性がある。

2人目の情報筋によると、アメリカで株式上場している取引所であるコインベース(Coinbase)もデリビットの買収を検討しているという。

デリビットは暗号資産オプション取引の市場を圧倒的にリードする取引所であるため、買収対象として魅力的だ。クラーケンは取引の提供に追加することを検討しているだろうと、ストライジャーズ氏は以前の報道で述べていた。

クラーケンとデリビットはコメントを控えた。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:デリビットのルーク・ストライジャーズCEO(右端)は買収の噂についてコメントを控えた。(CoinDesk)
|原文:Crypto Exchange Deribit Still in Talks to Be Acquired by Kraken: Source