ブテリン氏、ブロックチェーン「カジノ」の受け入れに失望

- イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏は、一部のイーサリアムコミュニティメンバーが「カジノ」を歓迎しすぎていることに失望を表明。
- Takoでの「何でも聞いて(Ask-Me-Anything=AMA)」で、同氏はイーサリアム財団、暗号資産業界、コミュニティに失望したことがあるかという質問に回答。
イーサリアム(Ethereum)の共同創設者であるヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏は、一部のイーサリアムコミュニティメンバーへの失望を表明し、エコシステムが「カジノ」を歓迎しすぎていることは「悪い」ことだと考えている。
ブテリン氏は、Takoでの「何でも聞いて(Ask-Me-Anything=AMA)」で、イーサリアム財団、暗号資産(仮想通貨)業界、コミュニティに失望したことがあるかという質問に回答。同氏は「もちろん」と答え、特に、イーサリアムがブロックチェーンギャンブルのアプリケーションにもっとオープンでないのはなぜかと人々が疑問を抱くことに対して失望していると述べた。これは、競合のソラナ(Solana)や、ソラナのエコシステムが過去1年間に多くのミームコイン活動を受け入れてきた方法を批判しているように見えた。

ブテリン氏のコメントは、イーサリアムのコミュニティが、いくつかの核心的な問題に対処しなければ、イーサリアムチェーンがライバルに対して競争上の優位性を失うと警鐘を鳴らすメンバーからの反発に直面しているなかで出された。一方、ソラナはイーサリアムよりも多くの新しい開発者を惹きつけ、トップクラスの人材を引き抜いている。
ブテリン氏はまた、コミュニティがこの「モラルの逆転」を続けるのであれば、同氏はもうイーサリアムエコシステムに参加しないと述べた。
「しかし、私は興味深い点に気づいた。インターネット上では多くの人がそのようなことを言うが、実際にコミュニティと話をすると、彼らの価値観は以前と同じだ。そのため、私はこのコミュニティに対して責任があり、彼らを見捨てることはできないと感じている」とブテリン氏は付け加えた。
|翻訳・編集:廣瀬優香
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|原文:Vitalik Buterin Disappointed With Embrace of Blockchain “Casinos”