BTC、ETH下落──約2200億円規模の取引所ハッキングを受けて暗号資産価格低迷
  • 暗号資産(仮想通貨)価格は2月21日、暗号資産取引所のバイビット(Bybit)がハッキングの被害に見舞われたことを受けて下落した。
  • ビットコイン(BTC)は9万7000ドル近くまで下落し、イーサリアム(ETH)は約4%下落して2700ドルを割り込んだ。
  • バイビットのCEOは、ハッカーによる攻撃で15億ドル(約2200億円、1ドル=149円換算)相当のイーサリアムが流出したことを認めた。

暗号資産価格は2月21日、ハッキングによって暗号資産取引所バイビットから15億ドル相当の暗号資産が流出している可能性があるとの情報を受けて下落し、それまでの上昇分を失った。

ビットコインは10万ドル前後で推移していたのが、9万7000ドル付近まで下落。イーサリアムは4%近く下落し、2700ドルを割り込んだ。

コイングラス(CoinGlass)のデータによると、突然の下落により、レバレッジを効かせたデリバティブ取引のポジションがおよそ1億ドル分清算されたが、価格の上昇を予想したロングが圧倒的に多かった。

1時間での暗号資産ポジションの清算(CoinGlass)

この動きは、多数のフォロワーを抱えるブロックチェーン探偵ZachXBTが「疑わしい」15億ドルのイーサリアム流出を指摘した後に起こった。バイビットのCEOであるベン・チョウ(Ben Zhou)氏は、Xの投稿でハッキングを認めた。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin, Ether Slump as Crypto Prices Dip on Report of Massive $1.5B Bybit Hack