イーサリアム財団の宮口あや氏がエグゼクティブ・ディレクターを退任
  • イーサリアム財団のエグゼクティブ・ディレクターを務めていた宮口あや氏は25日、自身が現在の職を退任し、すぐに新たな役職として同財団の理事長に移行すると発表した。
  • この発表は、財団が指導部の刷新を行う中でなされたものだ。

イーサリアム財団(Ethereum Foundation)のエグゼクティブ・ディレクターを務めていた宮口あや氏は25日、自身が現在の職を退任し、すぐに新たな役職として同財団の理事長(president)に移行すると発表した。

この発表は、同財団が指導部の刷新を行う中でなされたものだ。またここ数カ月にイーサリアムネットワークが新規開発者の間で人気を失っている中でのことでもある。一部では、ネイティブトークンであるイーサリアム(ETH)の価格が他の暗号資産(仮想通貨)に遅れをとっている原因だとして宮口氏のリーダーシップを非難する声もある。

宮口氏はブログ投稿で、「この新たな機会により、私はイーサリアム財団の組織間関係の支援を継続し、我々のビジョンと文化の届く範囲をより広く拡大することができるだろう」と述べた。

イーサリアム財団は、イーサリアムブロックチェーンの開発を支援する非営利団体だ。設立は2014年で、宮口氏は2018年に加入し、それ以来エグゼクティブ・ディレクターを務めてきた。

CoinDeskは、財団の広報担当者にエグゼクティブ・ディレクター職を誰が引き継ぐのかを問い合わせたが、本記事公開時までに回答は得られなかった。

イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏はXへの投稿で、「イーサリアム財団のすべての成功、具体的にはイーサリアムのハードフォークの着実な実行、クライアント相互運用性ワークショップ、開発者会議(Devcon)、イーサリアムの文化、その使命や価値観への揺るぎない献身などは、部分的にあや氏のリーダーシップによるものだ」と述べた。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Ethereum Foundation’s Aya Miyaguchi Leaving Executive Director Role