ストーリープロトコルのIPが40%急騰、トレーダーがIPトークン化に賭ける
  • ストーリープロトコルは、アートや音楽、AI生成コンテンツなど、クリエイティブ資産をトークン化する。
  • ストーリーエコシステムのプロジェクト「Aria Protocol」は、韓国のバンドBTSの楽曲「The Truth Untold」の一部権利を取得。

暗号資産(仮想通貨)トレーダーは、25日の市場の大暴落が原因でまだ動揺しているようだが、2つのアルトコインへの強気な賭けは見事な利益をもたらしている。

知的財産の新興企業であるストーリー(Story)のIPトークンは40%近く上昇し、広範なCoinDesk 20 Index(CD20)が追跡する主要トークンの5.20%の上昇を上回った。一方、オンチェーン取引所のハイパーリキッド(HyperLiquid)のHYPEトークンは15%上昇した。

市場の上昇または反発時に優れたパフォーマンスを見せるトークンは、需要があることを示しており、将来の下落がトレーダーにとって利益となる可能性があるため、これらのトークンに注目する必要がある。

IPを追跡する先物は、26日に未決済建玉が52%増の1億6200万ドル(約241億3800万円、1ドル149円換算)となり、トレーダーの熱意を示している。ストーリープロトコルは、アートや音楽、AI生成コンテンツなど、クリエイティブ資産をプログラム可能で取引可能なエンティティにトークン化し、その保有者や保持者に原資産に対する権利を与える。

ストーリーエコシステムのプロジェクト「Aria Protocol」は26日、韓国のバンドBTSの楽曲「The Truth Untold」の一部権利を取得したと発表。同曲はストリーミング再生回数が6億7000万回を超えている。

他では、強力なファンダメンタルズがHYPEの需要を後押ししている可能性がある。母体となる取引所であるハイパーリキッドの取引高は1月に1900億ドル(約28兆3100億円)、2月に1670億ドル(約24兆8800億円)を超え、すべての収益は公開市場からのトークン買い戻しによって生み出された。

データによると、ハイパーリキッドは25日だけで350万ドル(約5億2200万円)を稼ぎ出し、今月はこれまでに4000万ドル(約59億6000万円)近くを稼ぎ出している。これにより、市場全体の動きに関係なく、HYPEに安定した買い圧力が生まれる。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:NASA, modified by CoinDesk
|原文:Story Protocol’s IP Rockets 40% as Traders Bet on IP Tokenization