ビットコイン、トランプ関税を受け8万ドルに急落──XRPは重要なサポートを下回る、ドル指数は上昇

ビットコイン(BTC)は28日に200日単純移動平均線(SMA)を下回り、1週間の損失は16%となった。米国の関税に対する懸念が再燃し、米ドルの需要を押し上げたため、ビットコイン価格は11月10日以来初めて一時的に8万ドルの大台を下回った。

代替暗号資産(アルトコイン)はより大きな損失を記録し、決済に特化したエックス・アール・ピー(XRP)は重要な23.6%フィボナッチ・リトレースメント水準を下回り、今後さらに大きな損失が予想されることを示唆している。ソラナ(SOL)は9月以来の安値となる125.6ドルまで下落し、ドージコイン(DOGE)は20セントを下回り、10~12月にかけての上昇分の78.6%近くを失った。

ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は27日、3月4日からカナダとメキシコに関税を課す計画であるとともに、中国からの輸入品に課している10%のユニバーサル関税を2倍に引き上げると述べた。

「米国の関税が再び中心的役割を果たし、ドルを持続的に上昇させると予想している」とオランダに拠点を置く大手総合金融機関INGは、27日の顧客向けのメモで述べた。主要通貨に対する米ドルの価値を示すドル指数は107.30まで上昇し、26日の安値106.15付近からの反発が続いた。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin Tumbles to $80K, XRP Loses Key Support as Trump Tariffs Regain Centrality, Dollar Index Rises