ビットコイン、押し目買いで反発──週末の値動きは?
  • 「暗号資産恐怖・貪欲指数(Crypto Fear and Greed Index)」が一夜にして2022年の弱気相場のどん底以来のレベルを記録した後、ビットコイン(BTC)は米国時間2月28日、反発した。
  • 暗号資産価格はここ数週間、週末に低迷している。
  • しかし、今回の悪いニュースはすでに価格に織り込み済みかもしれない。

ビットコイン価格は一晩で7万8000ドル近辺まで急落した後、米国時間2月28日午前には約8万4000ドルまで反発したが、わずか1週間前の水準からは依然として15%以上下落している。

暗号資産恐怖・貪欲指数は一夜にして10まで下落した。これは2022年の弱気相場のどん底以来の水準だが、現在は少し回復して16で推移している。それでもまだ「極度の恐怖」の範囲であり、先週の55(「貪欲」の範囲)を大きく下回っている。75を超える水準は「極めて貪欲」とみなされ、トランプ大統領就任時以来、この水準には達していない。

28日に上昇したとは言え、ビットコインは24時間前より1%以上安く、広範な暗号資産市場のベンチマークであるCoinDesk 20 Indexは約2%下落している。

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)が3月17日に暗号資産取引プラットフォームにソラナ(SOL)先物を追加する計画を発表したため、ソラナは主要暗号資産の中で唯一値上がりし、5%上昇した。しかし、ソラナは過去1カ月では36%下落し、11月のドナルド・トランプ氏による米大統領選勝利前の水準を大きく下回っている。

週末が迫る

もちろん、主要な株式市場はすべて、週末は休場である。何十年もの間、眠らない市場と喧伝されてきた外国為替市場でさえ、実際には金曜日の夕方から日曜日の夕方にかけては閉鎖される。しかし、暗号資産市場にはそのような休みはない。だが、トレーダーが休みを切望したとしても無理はないだろう。

スタンダード・チャータード(Standard Chartered)のジェフ・ケンドリック(Geoff Kendrick)氏は数週間前、最近の週末はビットコインにとって厳しいものになっている、と指摘した。

先週末は、世界最大の暗号資産であるビットコインは小幅に値上がりしたが、それ以前のトレンドは下落、しかもしばしば急激な値下がりであった。

「悪いニュースが出た今、リスク資産は本当に週末に向けて上昇するのだろうか」と28日の朝、ケンドリック氏は問いかけた。彼の答えは、そうならないだろう、というものだ。

逆張り的な見方をすれば、そうなるかもしれない。結局のところ、マクロリスク(少なくともトランプ大統領の好戦的な関税に関する姿勢)は完全に織り込まれている可能性がある。トランプ大統領は、3月4日からメキシコとカナダに25%、中国に10%の関税をかけると約束している。それ以上に事態が悪化する可能性はあるのだろうか?50%にまで関税を引き上げることがあり得るのだろうか?

むしろ、ここまで価格が下落した(今週は株式市場もつまずいた)ことで、例えば、関税を回避する、あるいは大幅に延期する取引が成立した場合、今後48時間以上にわたって最も危険な場所にいるのは弱気派かもしれない。

気を引き締めて、週末を迎えよう。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Dip-Buyers Step in Friday, but What Might Weekend Action Bring?