CMEグループ、暗号資産デリバティブの需要拡大に伴いソラナ先物をローンチへ

- ソラナ(SOL)先物が、規制当局の承認を待ってCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)で3月17日にローンチされる。
- 契約は現金決済で、CME CFソラナ-ドル参考基準レートに基づく。
- ソラナ先物は、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のデリバティブを含むCMEの暗号資産(仮想通貨)商品群に加わる。
世界最大のデリバティブ市場であるCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)グループは、3月17日にソラナ(SOL)先物をローンチし、暗号資産デリバティブのラインナップを拡大する予定であると、2月28日付のプレスリリースで発表した。
新商品は規制当局の審査待ちで、トレーダーはソラナの価格リスクを25SOLと500SOLの2種類のサイズで管理できるようになる。
「新しいソラナ先物契約のローンチにより、規制を受けたより広範な商品を求める顧客の需要の高まりに応えていく」と、CMEグループの暗号資産商品担当グローバル責任者あるジョバンニ・ヴィシオーソ(Giovanni Vicioso)氏は述べた。
この契約は、ロンドン時間午後4時に毎日ソラナの価格を追跡するCME CFソラナ-ドル参考基準レートを使用して、現金決済される。CMEはすでにビットコインとイーサリアムの先物を提供してお り、取引高は大きく伸びている。同社の報告によると、今年の1日平均取引高は2024年比73%増の20万2000枚だった。
業界のリーダーたちは、この動きを機関投資家による暗号資産の採用拡大に向けた一歩と見ている。ビットワイズ・アセット・マネジメント(Bitwise Asset Management)のテディ・フサロ(Teddy Fusaro)社長は、CMEの暗号資産デリバティブがETF(上場投資信託)を含む規制された金融商品への道を開くのに役立ったと指摘した。
マルチコイン・キャピタル(Multicoin Capital)のカイル・サマニ(Kyle Samani)氏は、このような商品は洗練された投資家にリスクとエクスポージャーを管理するためのより多くのツールを提供すると語った。
ソラナが開発者や投資家の間で人気を集めている中、ソラナ先物の追加は、規制された暗号資産取引商品に対する需要の高まりを浮き彫りにしている。
また、ソラナのETFが米証券取引委員会(SEC)に承認される道を開く可能性もある。
CFベンチマーク(CF Benchmarks)社のスイ・チョン(Sui Chung)CEOは、「CMEが本日ソラナ先物契約の上場を決定したことで、ソラナ現物ETFの申請が近いうちに承認される可能性が大幅に高まった」と指摘し、次のように続けた。
「承認までの正確なスケジュールを見極めるのは難しいが、SECはソラナのETF申請を承認する前に、CMEでの数カ月分の取引を確認し、先物が現物市場と相関していることを確認したいと考えるだろう」。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:CoinDesk Archives
|原文:CME Group to Launch Solana Futures as Demand for Crypto Derivatives Grows