ビットコインETF、32億ドルの8日間連続資金流出が止まる──9430万ドルの資金流入を記録
  • 現物ビットコインETFは2月28日に9430万ドルの資金流入を記録し、8日間続いた資金流出が止まった。
  • この8日間で、アメリカで取引されている11の現物ビットコインETFでは32億ドル以上の資金流出が発生した。
  • ビットコイン価格は2月28日に7万8000ドルの安値をつけた後、8万4900ドルまで回復した。

アメリカの現物ビットコインETF(上場投資信託)は、過去3年間で最悪の月となった2月の最終日に、総額9430万ドル(約141億円、1ドル150円換算)の資金流入を記録した。

この日が資金流入となったことで、8日間連続の資金流出が終わった。この期間に、暗号資産(仮想通貨)価格の下落に伴って投資家が32億ドル(約4800億円)以上をビットコイン現物ETFから引き出した

運用資産額で最大の現物ビットコインETFであるブラックロック(BlackRock)のiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)はほかのETFと異なり、28日に2億4460万ドル(約367億円)の流出を記録した。一方ファーサイド・インベスターズ(Farside Investors)のデータによると、ほかの大手ETFでは、フィデリティ(Fidelity)のFBTCが投資家から1億7600万ドルを集めた。また、アーク21シェアーズ・ビットコインETFは最大の資金流入を記録し、1億9370万ドルを集めた。

[ビットコインETFの資金流入・流出データ(ファーサイド)]

この資金流入が起きたタイミングは、2月28日序盤にビットコイン(BTC)価格が7万8000ドル(約1170万円)の安値をつけた後、暗号資産市場が回復の兆しを見せ始めたときだった。ビットコインは本記事執筆時点で過去24時間で1.6%上昇しており、約8万4900ドルで取引されている。一方、市場全体のパフォーマンスを示すCoinDesk 20 Index(CD20)は0.3%上昇して2705となっている。

過去1週間で比較するとビットコインはまだ約12%下落しており、CoinDesk 20 Index(CD20)で測定される暗号資産市場は15.8%下落した。現物ビットコインETFは2月14日以来、多額の資金流出が起きる日が連続していた。14日の資金流出は6620万ドル(約99億3000万円)だった。

一方、現物イーサリアムETFは2月最終日の28日も資金流出が続き、流出額は4190万ドル(約62億8500万円)だった。ファーサイドのデータによると、最後に純流入を記録した日以来、3億5750万ドル(約536億円)が流出している。

最近の市場回復は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が3月7日に暗号資産サミットを開催することをホワイトハウスが発表したタイミングで起きている。また、世界最大の資産運用会社であるブラックロックが自社のモデルポートフォリオの1つに1%から2%の現物ビットコインETF配分を追加した後のタイミングでもある。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin ETFs Finally Snap Eight-Day $3.2B Outflow Streak With $94.3M Inflows