XRP、暗号資産準備金の発表で3ドルまで上昇も、その後は一服

- XRPは、トランプ大統領の戦略的備蓄の発表を受けて25%上昇し、3ドルに達したが、その後は2.6ドルまで下落し、1月の高値からの下降トレンドラインまで後退した。
- テクニカル指標では、RSIが買われすぎの70から48に下落し、MACDはゼロを下回り弱気転換し、価格は50時間SMA(2.65ドル)を下回っているが、200時間SMA(2.50ドル)は上回っている。
ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、カルダノ(ADA)、ソラナ(SOL)の戦略的暗号資産(仮想通貨)準備の計画を打ち出した翌日、XRPは強気一服となっている。
トランプ氏のソーシャルメディア投稿から数時間で、決済に重点を置くこの暗号通貨は25%上昇し、3ドルに達したが、その後は2.6ドルまで値を下げている。価格は1月16日の高値からの下降トレンドラインまで後退した。

テクニカル指標のうち、価格が速すぎる動きを見せているかどうかを測定する相対力指数(RSI)は、3月3日の夜遅くに70まで上昇し、3日の夜遅くに観測された70以上、つまり買われ過ぎの数値から48まで反落し、新たな上昇の可能性を示唆している。
しかし、価格が50時間単純移動平均(SMA)(2.65ドル)を下回ったままであり、弱さを示している一方で、より長期の200時間SMA(2.50ドル)は依然として支持線を維持している。
MACD(マックディー:移動平均収束拡散)ヒストグラムの1時間足チャートは、勢いの変化を示している。その線が3ドルのシグナルを下回った(現在はゼロ以下)ことで、上昇後の弱気転換が確認された。
鍵となる水準
価格帯を定義する20時間ボリンジャーバンドは、上限を2.9ドル、下限を2.4ドルと示しており、価格が2.6ドルと中間にあることから、以前の急騰後の変動率の低下を示している。
3ドルへの上昇は、RSIが70、MACDが交差するなど、買い圧力を消耗させ、反落を裏付けた。50時間SMAの突破は短期的な弱気の支配を反映しているが、2.5ドルの200時間SMAは重要なサポートとなっている。
記事執筆時点の価格(2.62ドル)はピボットポイントにある。2.50ドルを下回るとさらなる下落のリスクがあるが、2.65ドルを上回ると3ドル以上の水準を狙える可能性がある。短期的にはモメンタムは弱気相場を支持しており、投機筋は出来高と決定的な動きを注視してさらなるポジショニングを狙う可能性がある。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:TradingView
|原文:XRP Takes a Breather After Running to $3 as Trump’s Crypto Reserve Takes Shape