米ドル指数が105を下回り、ビットコインが8万8000ドルを超える

- 米ドルの強さを示すドル指数(DXY)は、11月中旬以来初めて105を下回った。
- DXYは、引き続きトランプ大統領の1期目のサイクルを反映している。
- ビットコインは8万8000ドルを上回った。
主要貿易相手国の通貨バスケットに対する米ドルの強さを示す指標である米ドル指数(DXY)は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の1期目の軌跡を反映していることが示された。
2024年9月から2025年1月の間、トランプ大統領の再選と時を同じくして、DXYは100から110に上昇した。今回のサイクルでは、1月中旬に110でピークに達したが、その後、11月中旬以来初めて105を下回った。DXYが103付近まで下落した場合、11月のトランプ氏の勝利以降の上昇がすべて帳消しになる。
通常、DXYが100を超えると強気相場と見なされ、リスク資産に圧力がかかる傾向がある。しかし今回は、DXYが105を下回るとビットコイン(BTC)が8万8000ドルを超えた。
トランプ氏の1期目の2017年にも同様のパターンが見られ、DXYが103から90を下回るまで下落した時期と、ビットコインのその年の強気相場が重なり、12月には2万ドルに達した。
しかし、関税、インフレ、GDP成長率に対する懸念など、マクロ経済の不確実性は依然として残ったままだ。アメリカ経済は減速しているように見え、7日金曜日に発表される雇用統計では失業率が前回同様の4.0%だと予想されている。
もし、この報告が予想よりも弱い内容であれば、国債利回りは引き続き低下し、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)が3月の会合で利下げを検討する可能性が高まるだろう。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Dollar Index Declines Below 105 as Bitcoin Surges Past $88K