売り手に枯渇の兆候、ビットコインは9万5000ドルまで戻す可能性がある:テクニカル分析

- テクニカルチャートは、ビットコインが主要サポートにおける強気な底流にあることを示しており、潜在的な市場の反転を示唆している。
- ビットコインの価格下落は、200日単純移動平均のサポートレベルで停滞しており、売り圧力の弱まりを示す兆候が見られる。
- 抵抗線は9万5000ドルで、その後は10万ドルが見込まれる。
テクニカルチャートのローソク足の形状は、市場の裏にある心理を反映していることが多く、トレーダーの感情や行動を浮き彫りにする。2月28日以降、少なくとも2つのビットコイン(BTC)のローソク足が、数カ月ぶりの安値で強気の底流にあることを示しており、この暗号資産(仮想通貨)の強気派に希望の光をもたらしている。
下のチャートは、先週の水曜日以降、BTCの価格下落が200日単純移動平均(SMA)のサポートレベルで止まっていることを示している。火曜日と金曜日の日足チャートは特に注目に値する。両方とも小さな実体に長い下ヒゲがあり、200日SMA以下の弱気相場の失敗を示唆している。

言い換えれば、両日とも、売り手は当初、価格を主要な平均値を下回る水準まで押し下げたものの、買い手がサポートレベルを守ろうとしたためか、その水準で足場を固めることはできなかった。
顕著な下降トレンドの後にこのようなローソク足が出現すると、強気な反転の可能性を示唆するものになる。トレーダーは通常、これは売り圧力が弱まり、新たな強気局面につながる可能性がある証拠と見なす。
つまり、ビットコインは3月2日の高値である9万5000ドル付近まで回復する可能性があり、それを超えれば、トレーダーは再び10万ドルの目標を視野に入れるかもしれない。一方、200日SMAを下回れば、損失がさらに拡大する可能性がある。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Could Swing Back to $95K Amid Signs of BTC Bear Exhaustion