2018年末時点の決済カード枚数は160億枚で前年比で10%増加。そのうち、中国銀聯(Union Pay)の銀聯カードが45%を占めることが分かった。シェアは前年比で1%伸びている。その他の大手決済企業では、ビザのシェアは20%、マスターカードが16%。銀聯の強さが改めて浮き彫りになった。
銀聯、中国以外の世界シェアはわずか1%
英国の調査会社RBRが公表した『Global Payment Cards Data and Forecasts to 2024』による。なおビザのシェアには、Visa Europeが発行するヨーロッパで使用する単一ユーロ決済エリアのデビットカードV Payなどが、マスターカードのシェアにはオンライン専用デビットカードとプリペイドカード・マエストロなどが含まれる。
銀聯カードはビザやマスターカードなどと異なり、いわゆるキャッシュカード、クレジットカード、デビットカードの機能を持ったカードの総称。2015年ごろには決済額でビザを抜いて世界一になっている。
銀聯のシェアは45%だが、実はほとんどが中国国内のもの。レポートによれば、中国を除けば銀聯のシェアは1%に過ぎないという。
文:濱田 優
編集:小西雄志
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