ビットコイン価格はさらに下落、弱気相場を示すクロスが裏付け
  • 仮想通貨およびブロックチェーンにポジティブな進展が欠けているため、市場心理は弱まり、ビットコイン価格はさらに下落した。
  • 長期の弱気相場を示す、100日移動平均線と200日移動平均線のクロスはビットコイン価格の最近の下落を裏付けた。
  • ビットコイン価格はウィークリーチャートの100日移動平均線に近づくと思われる。現在は7520ドルとなっている。

ビットコイン価格は11月18日、バイヤーがマーケットへの関与を嫌うなか、4%以上下落した。これはおそらく、中国において新たな仮想通貨規制の兆候が現れたためだろう。

19日の記事公開時点、ビットコイン価格はさらに下がり、この日3.03%下落した。CoinDeskのビットコイン・プライス・インデックス(Bitcoin Price Index)によると現在、8144ドルで取引されている。

トレーダーの熱狂が不足する中、2つの長期移動平均線──100日移動平均線と200日移動平均線──は11月17日にクロスし、長期トレンドが弱気シナリオに変化した。

デイリーチャート

出典 : TradingView

上のチャートにあるように、100日移動平均線が200日移動平均線を下回るという2つの移動平均線のクロスは、ビットコイン価格にとって良い前兆ではない。2018年前半を振り返ると、長期の弱気相場を示すクロスによって価格は60%も下落した。

過去の出来事は未来の結果を示すものではないが、疑問は浮かぶ。ビットコイン価格はどこまで下がるのだろうか?

ウィークリーチャート

出典 : TradingView

さらに下落が進めば、ビットコイン価格はウィークリーチャートの100日移動平均線に近づく。現在は7520ドルとなっている。

強気のファンダメンタルが欠けているため、ビットコインは売り圧力のもとで収縮しており、デイリーチャート、ウィークリーチャートのRSI(相対力指数)は50%以下の弱気領域にある。

出来高も3日ぶりの高水準で推移し、下げ幅はさらに大きくなった。

強気筋は出血を止めたいのであれば、マーケットに戻る必要があり、また現在のトレンドを逆転させるためには9000ドル以上の安定した値動きが必要。

だが今のところ、それは無理な注文のようだ。

※なお筆者は記事執筆時、仮想通貨を保有していない。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸
写真:Shutterstock
原文:Bitcoin Price Faces Deeper Dive as Bear Cross Confirmed