バイナンス、アブダビの投資会社MGXから約2960億円の投資

- アブダビを拠点とする投資会社MGXは、暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンス(Binance)に20億ドル(約2960億円、1ドル=148円換算)を投資した。これはバイナンスにとって初の機関投資家からの投資であり、MGXにとっては初のデジタル資産に特化した投資となる。
- バイナンスは1日の取引高が200億ドルを超える世界最大の暗号資産取引所で、アブダビには約1000人の従業員がおり、大きな存在感を示している。
- バイナンスのCEOであるリチャード・テン(Richard Teng)氏は以前、アブダビ金融サービス規制庁のトップを務めていた。
暗号資産取引所大手のバイナンスは3月12日、アブダビを拠点とする投資会社MGXが同社に20億ドルを投資したと発表した。
プレスリリースによると、この投資はバイナンスにとって初の機関投資家からの投資であり、MGXにとっては初のデジタル資産に特化した投資である。この投資はステーブルコインで行われたが、どのコインが使われたかはプレスリリースには明記されていない。
CoinMarkatCapのデータによると、バイナンスは1日の取引高が200億ドルを超える世界最大の暗号資産取引所である。バイナンスによると、同社はすでにアブダビで存在感を確立しており、約1000人を雇用している。
同社のドバイ子会社であるバイナンスFZEは昨年、ドバイの仮想資産規制庁(VARA)から仮想資産サービスプロバイダー(VASP)ライセンスを取得し、これにより同社はアラブ首長国連邦全域で幅広い取引所・取引サービスを提供できるようになった。
さらにバイナンスのアブダビ子会社は、アブダビ金融サービス規制庁からカストディサービスを提供する許可を得ている。
現在バイナンスのCEOであるリチャード・テン氏は、以前はアブダビ金融サービス規制庁のトップを務めていた。
バイナンスに関連するBNBチェーンのネイティブトークンであるBNBは、このニュースを受けてすぐに3%急騰し574ドルとなったが、その後上昇分を失い、550ドルまで下落した。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Danny Nelson/CoinDesk
|原文:Binance Gets $2B Investment From Abu Dhabi’s MGX