サークル、10億ドル規模のトークン化米国債発行会社ハッシュノートのバミューダライセンスへの移行を計画
  • ステーブルコインUSDコイン発行元のサークルは、最近買収したハッシュノートのトークン化マネーマーケットファンドをバミューダの規制監督下に置き、既存のデジタル資産事業法ライセンスに統合する計画だ。
  • ハッシュノートは、約10億ドルの資産を管理する最大のトークン化マネーマーケットファンドであるUSYCを発行している。
  • サークルのジェレミー・アレールCEOは、バミューダはそのデジタル資産規制における役割を考慮すると、USYCの運営にとって「自然な選択肢」だと述べた。

580億ドル(約8兆7000億円、1ドル150円換算)のステーブルコインUSDコイン(USDC)を発行するサークル・インターネット・グループ(Circle Internet Group, Inc.)は13日、最近買収したハッシュノート(Hashnote)のトークン化マネーマーケットファンドをバミューダの規制監督下に移すことを計画していると発表した。約10億ドル(約1500億円)の資産を管理しているこのファンドは、サークルが既に保有しているデジタル資産事業法(DABA:Digital Assets Business Act)ライセンスに統合される予定だという。

rwa.xyzのデータによると、ハッシュノートは最大のトークン化マネーマーケットファンドであるUSYCを発行している。サークルは利回りを生む資産であるUSYCと最も広く利用されるステーブルコインの一つであるUSDコインを統合することで、この二つの間のシームレスな移動を可能にし、さらにUSYCを取引所、カストディアン、プライムブローカーにおける担保オプションとして強化することを目指している。

サークルのジェレミー・アレール(Jeremy Allaire)CEOは、デジタル資産規制におけるバミューダの役割を強調し、USYCの運営にとって「自然な選択肢だ」と述べた。バミューダ金融庁(BMA:Bermuda Monetary Authority)は2021年にサークルに対して初めて包括的なライセンスを付与しており、それ以来同社はバミューダで事業を継続している。

デイビッド・バート(David Burt)首相は声明で、「USYCやUSDコインのようなデジタル金融商品は、バミューダのデジタル接続性と国際的なビジネス市場におけるリーダーシップを強化している」と述べた。

|翻訳・編集:林理南
|画像:サークルのジェレミー・アレールCEO(Danny Nelson/CoinDesk)
|原文:Circle Plans to Bring $1B Tokenized Treasury Issuer Hashnote Under Bermuda License