ビットコイン、8万4000ドルを突破し、強気派にとって重要な水準との戦い

- 暗号資産(仮想通貨)は3月14日、反発し、ビットコイン(BTC)は8万5000ドルまで値上がりした。チェーンリンク(LINK)、ソラナ(SOL)、スイ(SUI)が、広範な暗号資産市場のベンチマークであるCoinDesk 20 Indexの上昇を牽引した。
- リスク選好は伝統的市場にも戻り、S&P500とナスダックはそれぞれ、1.7%と2.3%上昇した。金は3000ドルを超える史上最高値から後退した。
- 多くのフォロワーを抱えるトレーダー、ボブ・ルーカス(Bob Loukas)氏は、株とビットコインは今後数週間、売られ過ぎのレベルから回復し、さらに上昇する余地があると述べた。
リスク資産の売りが一息ついている3月14日、暗号資産市場は1週間低迷していた米国株とともに、大幅な上昇を記録した。
ビットコインは米国時間日中に一時8万5000ドルを突破し、当記事執筆時点では8万4400ドルで取引されており、過去24時間で4.7%上昇している。CoinDesk 20 Indexに含まれるすべての暗号資産も過去24時間で上昇し、チェーンリンク、ソラナ、スイが上昇を主導した。
暗号資産の上昇と並んで、伝統的市場にもリスク選好の動きが戻ってきた。S&P500は1.7%、ハイテク株比率の高いナスダックは2.3%上昇した。
一方、過去数週間で低迷していたビットコインに勝る値動きを見せた金は、前日に史上初めて3000ドルを超えた後、3000ドルを割り込んだ。
ビットコインは、昨年8月の暗号資産の調整以来初めて200日移動平均線を下回っていたが、14日の反発で再び200日移動平均線を上回った。
200日移動平均線は、トレーダーや投資家が資産価格の長期的なトレンドを測定するために広く使用しているベンチマークであり、多くの場合、強気相場で価格が跳ね上がる支持線として機能する一方で、それを下回ると、リスクオフまたは弱気相場のシグナルとなる。
現在8万3767ドルの移動平均線を上回って1日を終えると、強気派にとっては勝利となり、調整の最悪期はひとまず脱したかもしれないとの期待が高まる。そうではなく、移動平均線が抵抗線となることが確認されれば、より深い反落を予感させる。

多くのフォロワーを抱えるクロスアセット・トレーダーのボブ・ルーカス氏は、ビットコインと株式は売られ過ぎの水準から回復し、「少なくともしばらくの間は」値上がりする余地があると指摘し、次のように続けた。
「少なくとも今のところはパニックが終わり、少なくとも数週間は回復するはずだ。その後、市場が再評価するだろう」。
|翻訳・編集:山口晶子
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|原文:Bitcoin Tops $84K, Battling Key Level for Bulls; SOL, LINK Lead Gains