金ETFの運用資産残高、ビットコインETFを逆転

- ビットコインは3カ月で19%下落、一方、金は12.5%上昇した。
- ビットコインETFは2月下旬以降、38億ドルの資金流出。
- 金ETFは2022年3月以来、最大の月間の資金流入を記録した。
金ETF(上場投資信託)の運用資産残高がビットコインETFを上回った。投資家が伝統的な安全資産へとシフトするなか、過去3カ月でビットコイン(BTC)価格は19%以上下落、一方、金は12.5%上昇している。
ビットコインETFは、2024年1月に米国で上場して以来、大幅な資金流入が見られたが、Farside Investorsのデータによると、今年2月24日以降、約38億ドル(約5700億円、1ドル150円換算)が流出している。一方、ワールド・ゴールド・カウンシル(World Cold Council)によると、金ETFは先月、2022年3月以来で最も高い月間流入額を記録した。

金ETFは「(ビットコインETFから)王座を奪い返した」とブルームバーグのシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏はXに投稿した。
The Empire Strikes Back: Gold ETFs have reclaimed the asset crown over bitcoin ETFs thanks to 12% gain this year. https://t.co/ls67z5sIs5
— Eric Balchunas (@EricBalchunas) March 14, 2025
米国上場のビットコイン現物ETFは、トランプ氏の大統領選勝利の後に暗号資産市場が急騰したことを受けて、2024年12月に初めて金ETFの運用資産額を上回った。
金は大幅に上昇している。3月14日には、史上初めて1オンスあたり3000ドルを突破、4月期日の金先物も先週初めに同水準を突破した。
市場ボラティリティと地政学上の不確実性によって安全資産への需要は高まり続け、金価格の上昇を後押ししている。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
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|原文:Gold ETFs Inflow Takes Over Bitcoin ETFs Amid Historic Rally