フランス当局、テレグラム創設者にパスポートを返却──TONは20%上昇
  • フランスの当局はパベル・ドゥーロフ氏のパスポートを返却し、同氏は自由に移動できるようになった。
  • TON財団は、これは言論の自由とデジタルプライバシーの勝利だとしている。
  • ドゥーロフ氏が設立したテレグラムは、世界で約10億人のユーザーに利用されている。

フランス当局がテレグラム(Telegram)の創設者であるパベル・ドゥーロフ(Pavel Durov)氏のパスポートを返却したことを受け、トンコイン(TON)の価格はここ24時間で20%以上も急騰し、現在は3.45ドルを超えて取引され、時価総額は81億4000万ドル(約1兆2210億円、1ドル=150円換算)に達している。

これにより、ドゥーロフ氏は自由に移動できるようになった。また、プライバシーや言論の自由の擁護者から懸念の声が上がっていた事態も終結したことになる。1億人近いユーザーを持つメッセージングプラットフォーム、テレグラムの共同創設者であるデュロフ氏は、かねてよりプライバシーと安全な通信の擁護者として積極的に発言してきた。

TON(The Open Network)財団は、ソーシャルメディア上でこの瞬間を喜んだ。「分散型TONコミュニティの一員として、我々はパベルと連帯し、オンライン上の言論の自由とプライバシーを守るという彼の揺るぎない献身を支援してきた」。

また、TONは、テレグラムのウォレットアプリに導入された新しい機能からも恩恵を受けている。その機能には、複数の資産、利回りプログラム、更新されたユーザーインターフェースなどが含まれる。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:テレグラムのパベル・デュロフCEO。(TechCrunch)
|原文:TON Surges 20% as Telegram Founder Pavel Durov Recovers Passport From French Authorities