ビットコイン、FOMCの結果発表を前に市場が神経質になり反落
  • 暗号資産(仮想通貨)は3月18日、米国株とともに下落した。
  • 米連邦準備制度理事会(FRB)は18日から政策会議を開始し、その結果は米国時間19日午後に発表される。
  • FRBが19日に利下げに踏み切るとは誰も予想していないが、最近の経済や市場の不透明感から、FRBがややハト派に転じる可能性に投資家は注目するだろう。

良い雰囲気でここ数日を終えていたリスク市場は3月18日、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策決定会合の結果を1日後に控えて再び下落に転じた。

ビットコイン(BTC)は当記事執筆時点で8万1300ドルで取引されており、過去24時間で3.5%下落している。ソラナ(SOL)、イーサリアム(ETH)、エックス・アール・ピー(XRP)はそれより少し大きく下げている。

取引終了の1時間余り前、ナスダックは1.7%安、S&P500は1.1%安だった。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は18日から2日間の日程で開催され、その結果の発表とパウエル議長の会合後の記者会見は米国時間19日の午後に予定されている。

誰も金利の変更を期待してはいないが、トレーダーらは最近の市場の混乱とインフレの鈍化を考慮し、FRBがハト派的な姿勢に転じる兆しを探っている。

しかし、18日の市場の動きは、FRBがさらなる政策緩和を行う準備がまだできていないのではないかという神経質さを示唆している。

2月に見られたインフレ率の低下はそれほど大きくはなく、1つのデータに過ぎなかった。また、市場の落ち込みは、多くの人々にとって痛みを伴うものではあるが、ここ数年の目覚しい上昇を考えると、かなり小幅なものである。

米国政策金利の市場予測を測るCMEのFedWatchツールによると、金利トレーダーは18日、翌日にFRBが利下げに踏み切る可能性はなく、5月の次回会合で利下げする可能性は20%しかないと見ている。しかし6月については、FRBが利下げに踏み切る可能性は66%と予測されている。

|翻訳・編集:山口晶子
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|原文:Bitcoin Pulls Back With Markets Nervous Ahead of Fed Meeting Results