ブラックロック、スーパーステート、セントリフュージのトークン化国債、10億ドルの投資を獲得

- ブラックロックとセキュリタイズ、スーパーステート、セントリフュージのトークン化された米国債商品は、Skyの10億ドル(約1490億円、1ドル149円換算)の投資計画から割り当てを受ける予定。
- この動きは、ブロックチェーンベースのプロトコルが伝統的な金融資産をトークン化したものを統合するという大きなトレンドの一部だ。
- 今回の割り当てにより、現在46億ドル(約6850億円)のトークン化米国債市場が大幅に拡大する。
ブラックロック(BlackRock)とセキュリタイズ(Securitize)、スーパーステート(Superstate)、セントリフュージ(Centrifuge)のトークン化された米国債商品は、Sky(旧MakerDAO)が開始した10億ドル(約1490億円)の投資計画から割り当てを受ける準備が整っている。この計画は、Skyの上に構築された分散型金融(DeFi)レンディングプラットフォーム「Spark」での、現実資産(RWA)トークン化の採用を加速させるよう設計された取り組みだ。
ブラックロックとセキュリタイズが発行し、米国財務省証券とレポ契約で裏付けされたBUIDLは、5億ドル(約745億円)の割り当てを受ける予定。スーパーステートのUSTBには3億ドル(約447億円)が割り当てられる。セントリフュージのJTRSYは、資産運用会社のAnemoyおよびJanus Hendersonと提携した米財務省短期証券ファンドで、2億ドル(約298億円)の割り当てが予定されている。
選考プロセスでは、Sparkのエコシステムの主要プレーヤーでRWAを専門とするアドバイザリー会社ステーキハウス・ファイナンシャル(Steakhouse Financial)が、39の応募者を評価。流動性や資本効率などの基準に基づいて、勝者が選ばれた。最終的な割り当ては市場主導で行われ、上限は10億ドル(約1490億円)になるとSparkはプレスリリースで述べた。
ガバナンスの承認を得たあと、選ばれたトークン化資産は、Skyのネイティブステーブルコイン「USDS」と、その利回り付きバージョン「sUSDS」の担保として使用される可能性がある。
このプロトコルの動きは、伝統的な金融資産、債券、ファンド、クレジットなどのRWAのトークン化されたバージョンを、ブロックチェーンベースのプロトコルが統合するという大きなトレンドの一部だ。2024年、Skyはトークン化米財務省短期証券に10億ドル(約1490億円)を投資する計画を発表し、幅広い発行者から関心を集めた。
rwa.xyzのデータによると、トークン化米国債市場は現在46億ドル(約6850億円)で、今回の割り当ては、すでに急成長しているこの市場を大きく後押しするだろう。
|翻訳・編集:廣瀬優香
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|原文:BlackRock’s BUIDL, Superstate and Centrifuge Win Spark’s $1B Tokenized Asset Windfall