イーロン・マスク氏のAIスタートアップとエヌビディア、AIファンドに参画──ブラックロックらと提携

- イーロン・マスク氏のxAIとエヌビディアは、ブラックロック、マイクロソフト、MGXと提携し、米国でAIインフラを拡大。
- 「AIインフラストラクチャ・パートナーシップ」と呼ばれるファンドは、AIモデルをサポートするためのデータセンターとエネルギープロジェクトに300億ドル(約4兆4400億円、1ドル148円換算)以上を投資する計画。
- 最初のデータセンターはテキサス州アビリーンに建設され、2026年に完成予定で、エヌビディア製AIチップ40万個が収容される。
人工知能(AI)の2大勢力であるイーロン・マスク(Elon Musk)氏のxAIとエヌビディア(Nvidia)は、ブラックロック(BlackRock)、マイクロソフト(Microsoft)、投資ファンドMGXのグループに加わり、米国全土にAIインフラを拡大すると、両社が19日に発表した。
「AIインフラストラクチャ・パートナーシップ(AI Infrastructure Partnership)」と呼ばれるこのファンドは、昨年9月の設立時に、300億ドル(約4兆4400億円)以上の初期資金を調達してローンチする予定だと述べていた。その目的は、大規模なAIモデルを動かすために必要なデータセンターやエネルギープロジェクトを構築することだ。
エヌビディアは、昨年発表していたこのグループの技術顧問も務める予定。
マスク氏とエヌビディアがこの取り組みに加わったのは、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が「スターゲイト(Stargate)」の設立を発表してから2カ月後のことだ。スターゲイトは、オープンAI(OpenAI)、オラクル(Oracle)、ソフトバンク(SoftBank)と提携し、米国内に最大20の大規模AIデータセンターを建設する計画の民間ベンチャーだ。
最初のデータセンターはテキサス州の小都市アビリーンに建設され、2026年半ばまでに完成するとブルームバーグ(Bloomberg)が18日に報じた。このデータセンターでは、エヌビディアのAIチップ約40万個を収容するスペースと、1.2ギガワット(GW)の電力容量が確保される予定だ。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Shutterstock
|原文:Elon Musk’s AI Start-Up and Nvidia Join Microsoft, BlackRock, MGX AI Fund