韓国の暗号資産取引所Bithumb、資金不正利用の疑いで韓国検察当局が捜索:報道
  • 韓国の暗号資産取引所Bithumbは、元幹部の集合住宅購入に会社資金を不正使用した疑いで韓国検察当局の捜査を受けている。
  • この捜査の焦点は、Bithumbの元CEOであるキム・デシク氏のために支払われた集合住宅賃貸の保証金約3億ウォンだ。
  • 今回の法的トラブルは、Bithumbがナスダックへの上場を検討している中で起きた。同社はほかにも複数の法的問題に直面している。

韓国の検察当局は、同国の主要な暗号資産(暗号資産)取引所であるBithumbを、元幹部の集合住宅購入への支援として会社資金を不正使用した疑いで捜査している。

ソウル南部地検の当局者らは19日、ヨクサムドンにあるBithumbの本社やその他の場所を捜索した。地元メディアが報じた。

Wu Blockchainは、一部のプロジェクトがアップビット(Upbit)やBithumbに自らのトークンを上場させるために最大1000万ドル(約15億円、1ドル150円換算)を支払ったと報じた。

この捜査の焦点は、Bithumbが元CEOであり現在は顧問を務めるキム・デシク(Kim Dae-sik)氏のソウル・ソンスドンにある集合住宅の賃貸のためにBithumbが3億ウォン(約3000万円、1ウォン0.1円換算)の保証金を提供した疑惑だ。

韓国の金融監督機関である金融監督院がまずこの件を調査し、検察に引き継いだ。Bithumbの広報担当は朝鮮日報に対し、一部の疑惑が正しいことを認め、キム氏がローンを確保した後に借りた金額を全額返済したと説明しているという。

Bithumbは近年、税務調査や価格操作の調査に関連する捜索など複数の法的トラブルに直面している。今回の捜査は、同社がナスダックへの上場を検討していると報じられる中で行われた。

CoinDeskはBithumbに問い合わせを行っているが、本記事執筆時点でコメントは得られていない。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Crypto Exchange Bithumb Raided by South Korean Prosecutors Over Embezzlement Allegations: Report