SBI VCトレード、ステーブルコイン「USDC」本格提供に向け取引ガイドライン発表──イーサチェーンから対応

暗号資産(仮想通貨)取引所のSBI VCトレードは米サークル(Circle)社発行の米ドル連動型ステーブルコイン「USDC」の取引に関する詳細情報を同社ホームページに掲載した。

この情報公開は、3月12日に開始された限定的なベータ版サービスを経て、一般ユーザーへの取引拡大に向けた準備の一環とみられる。

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SBI VCトレードでのUSDC取引に際し、同社は複数の制限事項を設けている。

現時点ではイーサリアム(Ethereum)チェーン上のUSDCのみに対応し、販売所での売買や出庫時の上限は1回あたり100万円としている。また、外部からの100万円超の入庫には通常より時間がかかる可能性がある。

米ドルとUSDCの価格に乖離が生じた場合や、同社の償還能力を超えるUSDC預託があった場合には、取引制限を実施する可能性があるとしている。これは発行体の破綻時に外国電子決済手段の買取および法定通貨での償還義務があるための措置としている。

また、発行体のUSDC発行残高、米ドル保有残高をモニタリングし、ユーザーにとって不利益となり得る決定や情報を確認し次第、情報発信を行うと伝えている。

今後、SBI VCトレードは対応ブロックチェーンを順次拡充する予定としている。

サークル社によると、USDCはイーサリアムをはじめ、ソラナ(Solana)、アバランチ(Avalanche)、アプトス(Aptos)など18のブロックチェーンネットワークでネイティブにサポートされている。

|文:栃山直樹
|画像:Shutterstock