マトリックス法によるテクニカル分析(2025/3/21)まだ要注意、底入れは本物か?【楽天ウォレット】

本稿ではビットコイン相場を①パターン分析 ②移動平均線(9MA・25MA) ③一目均衡表 ④ボリンジャーバンド ⑤MACD ⑥RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階(5→1:強→弱)評価し、その平均で相場の強弱を評価する。
テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。
サマリー
総合評点は3.0。前回「200日移動平均線と半値戻しが重なる1280~1285万円を抜ければ、ヘッドアンドショルダーが完成し底打ち感が出て来そう」と申し上げたが、ちょうどその水準をトライ中。
1度目のトライは上ひげを付けて跳ね返されているものの2度目3度目のトライであっさり抜ける可能性もあるが、上昇エッジが示唆するように3役逆転解消目前で力尽きて失速するパターンも十分あり得る。
テクニカル分析は売り手・買い手の力関係をチャートの形状から読み解くものだが、売り手は力尽きたが、買い手もあまり強くないイメージか。
ヘッドアンドショルダーもダマしを繰り返しており、2月21日からの半値戻し1320万円を抜ければ底打ち感がはっきりするか。
なお、こちらでは楽天ウォレットの証拠金取引所のBTCJPYのチャートを使用しております。BTCUSD のチャートはこちらご参照ください(リンク先はTradingView社のサイトです)。
パターン分析


前回「3月2日の高値1440万円と今回安値1125万円の半値戻し1283万円辺りを抜ければ、ヘッドアンドショルダーもクリアに完成、一旦底打ち感が出てきそうだ」と申し上げた。
4時間足で見ると、この半値戻しを一時クリアしているが、ダマし気味に跳ね返されている。ヘッドアンドショルダーもネックラインを一時抜けたように見えるがクリアに抜けず、ダマし気味の展開を続けている。要はまだ底打ちしたとは確信が持てない状況が続いている。
日足で見ると下値を切り上げつつも上値も切り上げるトライアングルを形成している。このトライアングルも微妙で、レジスタンスが水平ないし僅かに上昇しているのであれば上昇トライアングルと言って上抜けを示唆するが、レジスタンスがはっきり上昇している場合は上昇エッジと言って、下降フラッグと同様、下抜けを示唆する形となる。
現時点ではどちらかというと後者の可能性が高そうだが、2月21日の高値からの半値戻し1320万円辺りを抜ければ、そうした不安を払拭、クリアに底打ちを確認できそうだ。
評点:2
移動平均線

9日移動平均線が上向きでゴールデンクロスが近そうにも見えるが200日移動平均線にしっかり上値を押さえられている。
評点:3
一目均衡表

3役逆転の売りサイン継続中だが、転換線が基準線に迫り、遅行線もローソク足に迫っており、うまくすれば来週早々に解消する可能性も。雲もやや近づいてきている。但し、ここから再び急落して遅行線を引き下げるパターンもあり得るか。
評点:2
ボリンジャーバンド

エクスパンションが収まりバンドが横向きに。予断は許さないが下降トレンドから脱した可能性。
評点:3
MACD

ゴールデンクロス、両線上向きで、こちらは底打ち感がクリアに出ている。
評点:5
RSI

40台で方向感なし。
評点:3
評点

※この記事は「楽天ウォレット」のテクニカルレポートを転載したものです。
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