不動産大手オープンハウス、暗号資産決済をXRP・SOL・DOGEにも拡大
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栃山直樹

不動産大手のオープンハウスグループは3月21日、グローバル顧客向けポータルサイト「Open House Global」で、エックス・アール・ピー(XRP)、ソラナ(SOL)、ドージコイン(DOGE)による不動産決済対応を開始した。
これにより、同社の暗号資産(仮想通貨)決済は今年1月から導入していたビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)に加え、計5種類となった。
同時に英語版に加えて中国語繁体字版サイトもオープン。顧客の居住国の法律を遵守することを前提に、物件探しから購入、管理、売却までの相談をワンストップで提供するとしている。
決済通貨の増加背景について、オープンハウスは世界的な暗号資産市場の成長を挙げている。同社は、2024年のビットコイン決済額が19兆ドル(約2850兆円、1ドル=150円換算)に達し、前年比で大幅に増加したことに言及している。
また、日本国内でも暗号資産取引所の口座数が1100万を超え、預託金総額が2.9兆円に上っていることにも触れている。数字を更新しておくと、2025年1月末時点で、国内の暗号資産口座は約1213万口座、預託金は5兆円を超えた(JVCEA統計)。
同社は暗号資産の価格変動を投機的なものとせず、越境決済やマイクロペイメントなどの実活用に注力していく方針を示している。
|文:栃山直樹
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