BTC、XRP、SOLが米株先物とともに上昇──トランプ氏が的を絞った関税措置を計画中

- 4月2日に予定されているトランプ大統領の関税措置が、当初の予想よりも控えめになる可能性を示唆する報道を受け、金融市場は24日早朝に明るい兆しを示した。
- BTCは24時間ベースで2.7%上昇して8万6500ドル前後で取引され、SOLは6%近く上昇して138ドルで取引された。
- 今後注目すべき主なイベントには、28日に発表される、FRBが重視するインフレ指標であるPCE価格指数や、27日に上院銀行委員会が行う、SEC次期委員長候補のポール・アトキンス(Paul Atkins)氏と通貨監督官候補のジョナサン・グールド(Jonathan Gould)氏の承認に関する公聴会などがある。
4月2日に予定されているドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の関税措置が、当初の予想よりも控えめになる可能性があるとの報道を受け、金融市場は東アジア時間24日早朝、リスクオンの雰囲気を漂わせた。
CoinDeskのデータによると、時価総額が最大の暗号資産(仮想通貨)であるビットコイン(BTC)は、24時間ベースで2.7%上昇して約8万6500ドルで取引され、ソラナ(SOL)は6%近く上昇して138ドルで取引された。
決済に特化したエックス・アール・ピー(XRP)は2.5%上昇して2.44ドルとなり、2週連続のプラスの値動きのあと、50日単純移動平均(SMA)を上回って取引された。
S&P500、ダウ、ナスダックに連動する先物はこの日5%以上上昇したが、ウォール街の恐怖指数であるVIX指数は2.5%下落して18.88ポイントとなった。中国市場は序盤の下落から反転した。
トランプ関税の影響
週末のメディア報道によると、トランプ大統領が4月2日に予定している「相互関税」は、時折脅されていた連続的攻撃よりも的を絞ったものになる可能性があるとのことで、センチメントは改善した。
一部の国は免除され、鉄鋼やその他の金属に対する既存の関税は累積されない可能性があると、ブルームバーグ(Bloomberg)は報じた。
トランプ大統領の関税は2月の市場センチメントを混乱させ、株式と暗号資産市場の両方を下落させた。
BTCは17.6%近く下落し、8万ドルを下回る安値を記録。米連邦準備制度理事会(FRB)は先週、インフレ見通しを上方修正した一方、成長見通しを下方修正し、トランプ大統領の積極的な貿易政策が原因とみられる。
今後の注目イベント
今後注目すべきその他の主な要素は、FRBが重視するインフレ指標であるPCE価格指数が28日に発表されることと、米証券取引委員会(SEC)次期委員長候補のポール・アトキンス氏と通貨監督官候補のジョナサン・グールド氏が、27日に上院銀行委員会の公聴会に出席することだ。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:geralt/Pixabay
|原文:Bitcoin, XRP and SOL Rise With U.S. Equity Futures as Trump Plans Targeted Action for Tariffs Liberation Day