アップル、テスラ…AI関連株のトークン化インデックスファンドをローンチ:DigiFT
  • シンガポールで規制された暗号資産取引所DigiFTは、トークン化された株式をオンチェーンで取引する、初のインデックスファンドをローンチすると発表。
  • 同ファンドはスマートコントラクトやステーブルコインを使用し、ブローカーや銀行などの旧来の仲介業者に取って代わる。
  • 2つのインデックスファンドが提供される予定で、1つは主要AI株を追跡するもの、もう1つは主要暗号資産を追跡するもの。

シンガポールで規制された暗号資産(仮想通貨)取引所DigiFTは、株式をトークン化してオンチェーンで取引する、初のインデックスファンドをローンチすると発表した。

シンガポールの金融管理局(MAS)からライセンスを取得しているこのプラットフォームは、投資企業のHash Globalと提携し、2つのインデックスファンドをデビューさせる。声明によると、1つは主要な人工知能(AI)株を追跡するもの、もう1つは主要な暗号資産を追跡するものだ。

この動きは、ポートフォリオ管理の背後にあるブローカー、銀行、カストディアンなどの従来のインフラを、スマートコントラクトとステーブルコインに置き換えるものだという。投資家は、テザー(USDT)またはUSDコイン(USDC)を使用してファンドに出資・償還し、ブロックチェーン上でファンドの保有状況をリアルタイムで確認する。

「現実世界の株式を完全にオンチェーン化することで、非効率性を排除し、アクセス性を高め、ブロックチェーンネイティブ環境でポートフォリオを構成、取引、管理する方法の新たな基準を設定する」とDigiFTのCEOであるヘンリー・チャン(Henry Zhang)氏は述べた。

AIに重点を置いた「DigiFT Hash Global AI Index Fund」は、アップル(Apple)、テスラ(Tesla)、マイクロソフト(Microsoft)などの企業へのエクスポージャーを提供し、実際の株価を反映するようにトークン化される。2つ目のファンドは、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)などの主要な暗号資産を追跡する。

この構造により、投資家は24時間いつでもファンドにアクセスでき、透明性が高まり、流動性も向上する。Hash Globalは、トークン化された株式を、オンチェーンに持ち込む「最も重要な」現実資産(RWA)と呼んでいる。

同ファンドは、ローンチ時には認定投資家と機関投資家のみが利用できる。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Austin Distel/Unsplash
|原文:Apple, Tesla Among Stocks to Get Tokenized Via DigiFT’s New On-Chain Index Fund