ドージコイン財団、準備金の一部として180万ドル相当のDOGEを購入
  • ドージコイン財団の企業部門であるハウス・オブ・ドージは、より広範な準備戦略の一環として、180万ドル以上の価値がある1000万ドージコインを購入した。
  • 2月に設立されたハウス・オブ・ドージは、DOGEを決済通貨として位置づけ、ジョークトークンという存在から脱却することを目指しており、まもなくさまざまな決済処理業者との提携を発表する予定だ。
  • トランプ大統領の当選までの上昇局面では大きな利益を上げていたものの、DOGEは1月以来、価格が30%以上下落している。

ドージコイン財団(Dogecoin Foundation)の企業部門であるハウス・オブ・ドージ(House of Doge)は、より広範なドージコイン(DOGE)準備戦略の一環として、180万ドル(約15億円、1ドル=150円換算)以上に相当する1000万枚のDOGEを購入した

ハウス・オブ・ドージは、2月に5年契約で設立された財団の企業および商業化部門だ。同財団は、DOGEをミームコイン(インターネット上で流行した言葉やフレーズをテーマにした暗号資産)としてではなく、決済通貨として位置づけ、非常に安い手数料で日常的な決済に利用できる枠組みの一部として活用することを目指している。

ハウス・オブ・ドージは、今後数カ月の間にさまざまな決済処理業者との提携を発表する予定だと付け加えた。

「戦略的準備金により、ハウス・オブ・ドージは流動性、安定性、信頼性を確保する決済エコシステムの基盤を築いている」と、ハウス・オブ・ドージの取締役に選出されたマイケル・ガローロ(Michael Galloro)氏は発表文で述べている。「準備金を維持することで、取引処理時間と現実世界の利用可能性のギャップを埋めることができ、ドージコインを日常的な購入のために実用的なものにすることができる」。

DOGEは、その略称が「政府効率化省(Department of Government Efficiency)」の頭文字であるD.O.G.E.として政権の一部になる可能性があったことから、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の当選決定直前に最も上昇した暗号資産のひとつとなった。

CoinDeskのデータによると、その後、利益確定売りと幅広い市場での売りにより、価格は1月以来、30%以上下落した。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Dogecoin Foundation Purchases 10M Tokens as Part of New DOGE Reserve