フィデリティ、Cboeへのソラナ現物ETF上場を申請

- フィデリティ(Fidelity)はCboe(シカゴ・オプション取引所)にソラナ(SOL)現物ETF(上場投資信託)を上場するための申請を行った。
- グレイスケール(Grayscale)、フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)、ヴァンエック(VanEck)もソラナに連動する同様のETFを申請している。
フィデリティ・インベストメンツが、ソラナの価格に連動するETFの発行を検討していることが、3月25日に米証券取引委員会(SEC)に提出された書類で明らかになった。
Cboe(シカゴ・オプション取引所)は、運用資産残高5兆ドル規模のウォール街のベテラン、フィデリティが提案するソラナETFを上場させるため、フォーム「19b-4」をアップロードした。これに先立ち、フィデリティは3月20日、デラウェア州でフィデリティ・ソラナ・ファンド(Fidelity Solana Fund)を登録していた。
フィデリティはまだ、フォーム「S-1」を提出していない。フォーム「S-1」は、新しい証券を発行して公開証券取引所に上場しようとする企業が提出する必要がある書類である。
時価総額740億ドル(約11兆円、1ドル=150円換算)のソラナは現在、時価総額で世界第6位の暗号資産(仮想通貨)である。グレイスケール、フランクリン・テンプルトン、ヴァンエックなど、複数の資産運用会社がソラナを保有するETFのローンチをSECに申請している。
先週、ソラナ先物に連動する2つのETF(SOLZとSOLT)がナスダックに登場し、現物ETFが承認されるための重要な一歩となった。
フィデリティは昨年、フィデリティ・ワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド(FBTC)とフィデリティ・イーサリアム・ファンド(FETH)という2つの暗号資産現物ETFをローンチした。FBTCは約170億ドルの資産、つまりビットコインを集め、FETHはおよそ9億7500万ドルを取り扱っている。
フィデリティの顧客の多くは暗号資産の保有に関心があり、その大部分はすでに暗号資産を保有している。同社は2014年からデジタル資産のエコシステムに取り組んでいる。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:フィデリティCEOのアビゲイル・ジョンソン氏(CoinDesk/Shutterstock)
|原文:Fidelity Files for Spot Solana ETF on Cboe Exchange