トランプ氏支援のワールド・リバティ・ファイナンシャル、ビットゴーとのドル連動型ステーブルコイン計画を認める
  • トランプ米大統領が支援するDeFiプロトコル「ワールド・リバティ・ファイナンシャル(WLFI)」は、ステーブルコインをローンチする計画を認めた。
  • 「USD1」と呼ばれるトークンは、米国政府短期証券、米ドル預金、その他の現金同等物によって完全に裏付けられ、最初はイーサリアムとBNBチェーンで利用可能になる。
  • このステーブルコインは、伝統的な金融の信頼性と安全策を備えたDeFiへのアクセスを提供することを目的としており、安全なクロスボーダー決済の戦略に組み込めるデジタルドルを提供すると、WLFIの共同創設者ザック・ウィトコフ氏は述べた。

ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領とその家族が支援する分散型金融(DeFi)プロトコル「ワールド・リバティ・フィナンシャル(World Liberty Financial:WLFI)」は25日、米ドルに裏付けられたステーブルコインをローンチする計画を認めた。

「USD1」と呼ばれるトークンは1ドルに固定されており、米国政府短期証券、米ドル預金、その他の現金同等物によって完全に裏付けられる。準備資産はビットゴー(BitGo)で保管され、同社のブローカーサービスであるビットゴー・プライム(BitGo Prime)がトークンの流動性を提供する。

このステーブルコインはまずイーサリアムとBNBチェーンで利用可能になり、他のネットワークにも拡大する予定だと同プロトコルは述べた。

この発表は、イーサリアムとBNBチェーン上で「World Liberty Financial USD(USD1)」というトークンがテスト取引されていることに暗号資産(仮想通貨)オブザーバーが注目したあとに行われた。このテストでは、ビットゴーとマーケットメーカーのウィンターミュート(Wintermute)が送金に関与していた。

「USD1は、アルゴリズム型や匿名の暗号資産プロジェクトでは提供できない、伝統的な金融界の信頼性と安全策に支えられたDeFiのパワーへのアクセスを提供する」とWLFIの共同創設者であるザック・ウィトコフ(Zach Witkoff)氏は述べた。「我々は、政府系投資家や大手機関投資家がシームレスで安全なクロスボーダー決済の戦略に自信を持って組み込める、デジタルドルのステーブルコインを提供する」

WLFIは、ザカリー・フォークマン(Zachary Folkman)氏とチェイス・ヘロ(Chase Herro)氏が率いるプロジェクトで、トランプ大統領の支援を受けた最初の暗号資産プロジェクトの1つとして、昨年注目を集めた。同プロトコルは、ユーザーが暗号資産を貸し借りしたり、流動性プールを作成したり、ステーブルコインで取引できるブロックチェーンベースのマーケットプレイスを提供することを目指している。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:ドナルド・トランプ大統領(TheDigitalArtist/Pixabay)
|原文:Trump-Backed World Liberty Financial Confirms Dollar Stablecoin Plans With BitGo