今がビットコインを買う「絶好のタイミング」:1兆ドル規模の資産運用会社

- R. Rowe Priceのグローバルテクノロジーポートフォリオマネージャーであるドミニク・リッツォ氏は、ビットコインの価格をコモディティに例え、マイニングコストと密接な関係があることから、今がビットコインへのエクスポージャーを持つ良いタイミングであることを示唆。
- 同氏は、ブロックチェーンとデジタル決済をフィンテックとAIの重要な要素だと見ており、投資家はコインベースやロビンフッドなどの企業の株式を通じて、ブロックチェーンへのエクスポージャーを持つべきだと考えている。
米国のラスベガスで開催され、約2000の投資アドバイザーや資産運用会社が集まった「Exchangeカンファレンス」での対話のなかで、1兆ドル(約150兆円、1ドル150円換算)を超える資産を運用するR. Rowe Priceのグローバルテクノロジーポートフォリオマネージャー、ドミニク・リッツォ氏は、ビットコイン(BTC)へのエクスポージャーを持つには今が良いタイミングだと語った。
同氏は、ビットコインの価格をコモディティに例え、投資家がビットコインへの投資をどう考えるべきかを述べた。「ビットコイン自体は、平均マイニングコストに非常に近い価格で取引されている。したがって、ビットコインを伝統的なコモディティのように考えると、歴史的に見て、ビットコイン価格がマイニングコストに近いときが投資するのに最適な時期だ」と述べた。
伝統的なコモディティ投資では、コモディティの採掘や抽出にかかるコストがスポット価格に近い場合、コモディティ価格が底を打ったか、下落余地が限定的であることを示すことが多い。
これは、逆張り投資家がコモディティに投資する際に注目する点であり、このようなイベントが発生すると、弱気なセンチメントが価格に織り込まれる可能性がある。同氏は、コモディティサイクルとビットコイン価格を比較すると、ビットコインにも同様の力学が働いていることをほのめかしているようだ。
マクロマイクロ(MacroMicro)のブログによると、現在のビットコインの平均マイニングコストは約8万4770ドルで、スポット価格は8万7000ドル付近で推移している。

ブロックチェーンとAI革命をどう活用するか
同氏はまた、ブロックチェーンとデジタル決済は、フィンテックと人工知能(AI)の不可欠な要素だと考えていると述べた。
「世界はますますグローバル化しており、現金からデジタル決済へと移行している……そのため、デジタル決済は、お金を安価に移動させることと、これまでソフトウェア主導ではなかった分野にソフトウェア主導のアプローチを採用することの中心にあると考えている」と同氏は言う。
ブロックチェーンはこのムーブメントの一端を担っており、コインベース(Coinbase)やロビンフッド(Robinhood)などの企業の株式、あるいはAIの進化から利益を得ている暗号資産マイナーの株式を保有することを通じて、すべての投資家がブロックチェーンへの何らかのエクスポージャーを持つべきだと考えていると、同氏は語った。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Shutterstock
|原文:Now Is ‘Really Good Time’ to Buy Bitcoin, Says Trillion Dollar Investment Manager