3月は意外とプラスで終わるか?長期投資家は徐々に買いポジション増やす【bitbankチャート分析】

3月はプラスで取引を終えられるか?

- 今月のビットコイン月足は現在のところ1300万円近辺で推移し、4%ほど上昇している状態です。上昇は小幅に止まっており、今月最後の週の動きが非常に大事になります。今年に入り大きく下落していた印象のあるビットコインですが、2月の20.5%の大きな下落が相場のセンチメントに影響を及ぼしています。今月プラスとなれば、今年は1月と3月がプラスとなります。3ヶ月移動平均線(1341万円)を回復できるかは微妙なところですが、4月に上抜けることができれば、上昇トレンドの再開も見えてくるでしょう。
週足は2週目に久々の陽線を記録

- 3月の初週は16.2%の下落を記録し、大陰線となりました。2週目には1130万円台まで下落する動きがありましたが、終値にかけてプラスとなり7週ぶりの陰線を記録しました。1月の高値からは約34%の下落となりましたが、3月の後半に買い戻しが入り足元では陽線を並べています。こちらも月足同様に移動平均線(8EMA)を上回るまでは上昇トレンド入りとは言えない状況です。現在の相場では1340万円台を回復することが重要な価格帯となっています。
1200万円近辺は買い戻しゾーンか

- 日足チャートは、価格が移動平均線(14EMA)を上回り強気な形に移行し始めています。3月11日の安値から買い戻しが入り、先月までの下落トレンドは弱体化の方向で動いています。1200万円近辺は底堅さがみられ、長期では買いポジションを建てやすい価格帯となっています。この価格帯を維持できれば、徐々に上昇トレンドの目も出てくるでしょう。一方、3月の高値1400万円を超えるまでは、まだまだ安値を更新する可能性を捨てきれない状況です。月足や週足よりは強気なチャートになっており、2月からの下落トレンドから抜け出せるか4月は重要な月となるでしょう。
デリバティブ市場では投機的なポジションが解消される


- ここ3ヶ月のデリバティブ市場の動きを見ると、多くのロングポジションが解消され、投機的な動きが減ったように見えます。まずはファンディングレートのチャートですが、足元ではマイナスとなることもありショートポジションの比率が上がっていることを示唆しています。短期的なロングポジションが解消されたとも考えられます。次に3ヶ月先の先物価格と現物価格の乖離率は現在5%台で推移し、ここ3ヶ月間で最も低い水準です。ここ1年で見ても最も低い水準となり、投機的な買いが少ないことを示しています。2月と3月前半の動きによりデリバティブ市場ではポジションが解消されたことが影響し、相場が足元で底堅く推移している可能性があります。
長期投資家は現物買いを積み増す

- 上記はglassnodeが独自にオンチェーンデータの分析を行った指標で、長期投資家のポジションの変化を表しています。足元で同指標はプラスで推移しており、長期的な投資家の買いポジションが増加しています。昨年12月には大きなマイナスとなり、売りに転じていた長期投資家ですが、現在は相場が下落したことにより買い戻しに動いているようです。同指標がプラスで推移し始めると相場も底堅く推移する傾向があり、来月も下落方向への動きが限定的になる可能性があることを示しています。
まとめ
- ビットコインの月足チャートと週足チャートはまだ弱気な形ですが、日足は強気の値動きを示しています。短期足から徐々に相場の上向きを示しています。デリバティブ市場では投機的なロングポジションが解消され、長期投資家の現物ポジションが増加していることから、4月は相場の反転が期待できる状態です。2月の下落で価格調整も入ったことから長期的な買いポジションを積みやすい相場となっています。