トランプ大統領、EUとカナダが「報復」なら大規模な関税を課すと警告
  • ドナルド・トランプ大統領は、EUとカナダが協力して米国経済に損害を与えるなら、より大規模な輸入関税を課すと警告。
  • この脅威にもかかわらず金融市場は安定しており、ビットコインは8万8000ドルを下回り、ドイツのDAX先物は0.3%下落。
  • 市場の耐久力は、関税によるインフレ圧力は一時的なものである可能性がある、というパウエルFRB議長の示唆によるものと思われる。

ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は、欧州連合(EU)とカナダが協力して米国に「経済的損害を与えた」場合、EUとカナダに対してより大規模な輸入関税を課すと脅した。

「EUがカナダと協力して米国に経済的損害を与えようとするならば、それぞれにとってこれまでで最高の友人を守るために、現在計画されているよりもはるかに大規模な関税が課されるだろう!」とトランプ氏は26日深夜、トゥルース・ソーシャル(Truth Social)の投稿で述べた。

だが、金融市場は新たな脅威のあとでも安定しており、ビットコイン(BTC)は8万8000ドルを下回って停滞している。ドイツのDAX先物は0.3%下落し、ウォール街の先物は横ばいからプラスで取引された。

市場の耐久力はおそらく、米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル(Jerome Powell)議長が最近、関税によるインフレ圧力は一時的なものである可能性を示唆したことに起因している。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:CoinDesk
|原文:Trump Suggests Bigger Tariffs on EU, Canada ‘If They Work To Harm U.S.’