クジラが2週間で110億ドル相当のビットコインを購入──信頼の高まりで

- グラスノードのデータによると、ビットコインのクジラは2024年8月以来で最速のペースでビットコインを購入している。
- ビットコインの1年以上保有率などの他の指標も上昇を再開しており、保有戦略へのシフトを示している。
マクロ経済の不確実性とテクニカル指標がビットコイン(BTC)の最近の上昇に疑問を投げかける一方で、一部の大口投資家による購入活動からはより楽観的な見通しが読み取れる。
ブロックチェーン分析会社グラスノード(Glassnode)が追跡したデータによると、3月11日以降、いわゆるビットコインのクジラは12万9000BTC以上を取得しており、その価値は市場価格8万7500ドル(約1313万円、1ドル150円換算)で112億ドル(約1兆6800億円)に相当する。
グラスノードはXで、これは2024年8月以来で最も重要な蓄積率であり、最大の市場参加者らの間でビットコインに対する信頼が高まっていることを示していると指摘した。
ビットコインは約2週間前に7万8000ドルを下回る安値に達して以来、ある程度落ち着きを取り戻している。この回復を主導したのは、米連邦準備制度理事会(FRB)から出たハト派的な発言と、4月2日に迫るトランプ大統領の関税が予想よりも抑制されたものになるとの楽観論だ。
グラスノードの分析で、1万BTC以上を保有するビットコインクジラのアドレスが、小規模保有者による継続的な売却を相殺していることが明らかになった。

26日のCrypto Daybook Americasで指摘した通り、ビットボー・チャーツ(Bitbo Charts)が追跡する「ビットコイン1年以上保有率」などの他の指標も上昇を再開しており、保有戦略へのシフトを示している。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Pexels/Pixabay
|原文:Bitcoin Whales Bought $11B of BTC in Two Weeks as Confidence Grew, Glassnode Says