コアウィーブ、1株40ドルで上場──15億ドルを調達

- 株式市場が不安定ななか、コアウィーブはIPOの規模を縮小し、230億ドル(約3兆4700万円、1ドル151円換算)の評価額で15億ドル(約2300億円)を調達。
- エヌビディアは今回の株式公開で2億5000万ドル(約377億5000万円)分を注文し、AIクラウドサービス企業への出資を強化。
- コアウィーブは、ビットコインマイナーのコア・サイエンティフィックとの数十億ドル規模の契約を通じて、暗号資産と深いつながりを持っている。
人工知能(AI)に特化した企業のコアウィーブ(CoreWeave)は、新規株式公開(IPO)で15億ドル(約2300億円)を調達し、同社の評価額は約230億ドル(約3兆4700万円)になったとブルームバーグ(Bloomberg)が27日夜に報じた。これは、同社がIPOの規模を縮小したという以前の報道を裏付ける形となった。
このクラウドプロバイダーは、1株40ドルで3750万株を売却。当初は1株47~55ドルで4900万株を売り出す予定だったが、株式市場が予想以上に低迷し、コアウィーブにとって困難な状況をもたらした。
コアウィーブは当初、350億ドル(約5兆2900億円)の評価額で40億ドル(約6000億円)を調達することを目指しており、昨年は19億ドル(約2900億円)の収益を報告したが、それでも9億ドル(約1400億円)近い純損失を計上している。
コアウィーブの投資家であるAI大手のエヌビディア(Nvidia)は、2億5000万ドル(約377億5000万円)の注文でIPOを支えていると、ブルームバーグはこの件に詳しい人物の話を引用して報じた。
コアウィーブはビットコインマイナーのコア・サイエンティフィック(CoreScientific)と密接な関係にあり、コア・サイエンティフィックはニュージャージー州に拠点を置くコアウィーブと数十億ドル規模の契約を結び、AI機能の拡大を図っている。
エヌビディアの株価は年初来で12%下落しており、これはAIに特化した企業全体の弱さを反映していると、The Informationは27日遅くに報じた。
|翻訳・編集:廣瀬優香
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|原文:CoreWeave Goes Public at $40 Per Share, Raises $1.5 Billion