サークルとニア、インド人移民向け送金アプリに1400万ドルを投資

- 送金アプリ「Abound」が、サークル・ベンチャーズとニア財団からシードラウンドで1400万ドル(約21億1000万円、1ドル151円換算)を調達。
- 同アプリはこれまでに1億5000万ドル(約226億5000万円)相当の送金を処理し、月間アクティブユーザー数は50万人。
送金アプリ「Abound」は、暗号資産(仮想通貨)関連大手のサークル・ベンチャーズ(Circle Ventures)とニア財団(Near Foundation)からの投資を受けて、シードラウンドで1400万ドル(約21億1000万円)を調達した。
同アプリは、非居住インド人(NRI)とインドの間の金融の架け橋となることを目指しており、月間アクティブユーザー数は約50万人で、1億5000万ドル(約226億5000万円)相当の送金を処理してきた。Aboundは、インド最大の通信社の1つであるTimes of India Groupのデジタル部門がインキュベートしている。
「アメリカ在住のインド人は、2つの国、2つの経済、2つの通貨にまたがる独自の金融現実を抱えている。だが、現在利用可能な金融サービスは、彼らのニーズに合わせて設計されていない」とAboundのCEO、ニシュカム・メータ(Nishkaam Mehta)氏は声明で述べた。
今回の投資は、いくつかの重要な役職の採用と技術インフラの強化によって事業を拡大するために使われると、プレスリリースで述べている。
Circleの最高財務責任者(CFO)であるジェレミー・フォックス-ジーン(Jeremy Fox-Geen)氏は声明のなかで、ステーブルコインとデジタル決済インフラは、グローバルな金融、特に移民コミュニティに革命を起こしていると付け加えた。
サークルは、米ドルにペッグされたステーブルコイン「USDコイン(USDC)」を発行しており、時価総額は590億ドル(約8兆9000億円)。2024年のレポートでは、ステーブルコインセクターは2023年に10.8兆ドル(約1631兆円)相当の取引を決済し、そのうち2.3兆ドル(約347兆円)は決済と国境を越えた送金に関連していると概説されている。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Naveed Ahmed / Unsplash
|原文:Circle and Near Invest $14M in Remittances App for Indian Diaspora