グレイスケール、ナスダックで現物アバランチETFを申請

- ナスダックがグレイスケールの現物アバランチETFを上場させるための19b-4提案を提出した。
- このETFはアバランチを直接保有する。
- グレイスケールの申請は、ヴァンエクによるアバランチETFのS-1申請に続くものだ。
ナスダック(Nasdaq)は、グレイスケール(Grayscale)が運用する現物アバランチ(AVAX)ETF(上場投資信託)上場の承認を受けるため、米証券取引委員会(SEC)に19b-4申請を提出した。
グレイスケールはすでに2.5%の管理手数料を課すアバランチ・トラスト(Avalanche Trust)を運用している。この申請により、アバランチへのエクスポージャーを提供するより安価で柔軟な投資商品が実現する可能性があり、アルトコイン取引のための規制された商品の開発に向かう業界トレンドを反映している。しかし、SECはこれまでのところ、イーサリアム(ETH)へのエクスポージャーを提供するもの以外の現物アルトコインETFを承認していない。
承認された場合、グレイスケールのファンドは、従来の証券口座を通じて伝統的な投資家が暗号資産(仮想通貨)にアクセスする新たな道を開くことになる。申請によると、このETFのカストディアンはコインベース・カストディ(Coinbase Custody)となる。
このETFはアバランチネットワークのネイティブトークンであるアバランチを直接保有し、その市場価格を追跡するものになる。アバランチは本記事執筆時点で20.5ドル(約3000円、1ドル150円換算)で取引されており、市場全体が下落する中過去24時間で6.6%下落している。CoinDesk 20 Index(CD20)は4%以上下落した。
他の企業もアバランチに注目している。今月これ以前にヴァンエク(VanEck)がアバランチETFのS-1フォームを提出した。
先月、グレイスケールはカルダノ(ADA)ETFも申請している。これは同社初のカルダノ単独での投資商品となる。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Danny Nelson/CoinDesk
|原文:Grayscale Files for Spot Avalanche ETF on Nasdaq