FTX、債権者への114億ドルの弁済を5月に開始へ

- FTXは2022年の崩壊後、債権者への弁済のために114億ドル(約1兆7100億円、1ドル150円換算)の現金を集めた。
- 裁判手続きによると、主要債権者への弁済は5月30日に開始される。
- 詐欺の可能性がある大量の請求は、依然として審査が必要。
サム・バンクマン-フリード(Sam Bankman-Fried)氏がかつて率いていた、崩壊した暗号資産(仮想通貨)取引所FTXは、5月末に主要債権者への支払いを開始する予定だ。今週デラウェア州で行われた訴訟手続きに基づいて、ブルームバーグ(Bloomberg)が報じた。
同社は、2022年の破産の影響を受けた数千の当事者に分配するために114億ドル(約1兆7100億円)の現金を集めており、主要債権者への最初の支払いは5月30日に予定されている。
これらのなかには、FTXのプラットフォームで暗号資産を保有していた機関投資家や企業が含まれる。債権額が5万ドル(約750万円)未満の小口債権者は、すでに分配金を受け取り始めている。
FTXの崩壊は金融危機と、いらだちを募らせる数々の債権者の足跡を残した。債権者の多くは、ドルではなく暗号資産での弁済を期待していた。破産以来、ビットコイン(BTC)の価格は4倍以上に上昇し、資産の返還を待つ人々の不満は高まっている。
FTXのバランスシート解消作業は、多数の請求によって遅れており、伝えられるところによれば、請求の多くは疑わしいという。FTXの破産弁護士であるアンドリュー・ディードリッチ(Andrew Dietderich)氏は、同取引所が「27京」件もの請求を受けており、その多くは重複しているか、完全に詐欺的であると裁判所に語ったとブルームバーグは報じた。
利息の支払いが、緊急性をさらに高めている。FTXは現金に対してわずかなリターンしか得られないが、正当な債権者は未払いの請求に対して年間9%の利息を受け取る権利がある。支払いに時間がかかるほど、同取引所はより多くの負債を抱えることになる。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Adobe Firefly
|原文:FTX to Begin $11.4B Creditor Payouts in May After Years-Long Bankruptcy Battle