ETH/BTCレシオ、5年ぶりの低水準に

- ETH/BTCの比率は5年ぶりの低水準である0.02193まで下落した。
- イーサリアムは今年、ビットコインに対して39%下落した。
- ビットコインの報酬半減後の12カ月間で、ETHがBTCのパフォーマンスを下回ったのは初めてのことだ。
暗号資産(仮想通貨)で2番目に時価総額が大きいイーサリアム(ETH)は、今年に入り、時価総額が最大のビットコイン(BTC)に対して39%下落し、両者の比率はほぼ5年ぶりの最低水準となった。
記事執筆時点の水準では、1ETHは0.02191BTCに相当する。これは、ETHが200ドル前後、BTCが1万ドル弱で取引されていた2020年5月以来の最低水準だ。現在の価格は、ETHが約1800ドル、BTCが約8万2000ドルだ。

イーサリアムがビットコインに対して弱含みを見せているのは、BTC報酬半減後の12カ月間では初めてのことであるため、そのアンダーパフォーマンスは注目に値する。2024年4月20日、ブロックチェーン上のブロック生成に対するビットコインマイナーの報酬は、50%減の3.125BTCに引き下げられた。
これまでの半減期では、半減後の最初の1年間はイーサリアムがビットコインを上回るパフォーマンスを見せていた。今回はその比率が50%以上も減少した。
その理由の一つは、関税をめぐる貿易戦争の脅威、根強いインフレ、世界的な債券利回りの上昇により、投資家がより流動性が高く、リスクの低い資産へと向かっていることだ。究極の避難先であるゴールド(金)は過去最高値を更新し、暗号資産市場ではビットコインがイーサリアムよりも安全な選択肢と見られている。
Glassnodeのデータによると、この相対的なパフォーマンスは、ビットコインに対するイーサリアムのここ数年の四半期ベースのパフォーマンスの中で最悪の水準となっている。イーサリアムがビットコインに対して同程度のパフォーマンスの悪さを見せたのは、2019年第3四半期で、その時の比率は0.0164まで落ち込み、四半期ベースで46%の下落となった。

現在の低迷は、2019年に見られたアンダーパフォーマンスを反映しており、特に他のレイヤー1資産と比較すると、イーサリアムの相対的な弱さがさらに浮き彫りになる。
イーサリアムに対するソラナ(SOL)の価値を測定するSOL/ETHレシオは、年初来24%上昇し、0.07007となった。これは、SOLが年初来で35%下落しているにもかかわらず、ETHを大幅に上回るパフォーマンスを示したことを示している。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Glassnode
|原文:Ether-Bitcoin Slumps to 5-Year Low: Van Straten