イーサリアム、ソラナを抜いてDEXにおける主要チェーンの座を奪還

- イーサリアムは3月、分散型取引所(DEX)での取引における主要なスマートコントラクト・ブロックチェーンとしての地位を回復し、9月以来初めてソラナを上回った。
- この主導権の移行は、特にミームコインセクターで市場心理が弱気になっていることが一因だ。ソラナベースのDEXであるレイディウムとPump.funの活動は大幅に減少している。
- イーサリアム・ネットワークのパフォーマンスが優れていたにもかかわらず、そのトークンであるETHは3月に18%以上下落した。これは、インフレ的なトークンエコノミーとレイヤー2ソリューションの人気が高まったことが原因だ。
3月は市場の低迷により、ミームコイントレーダー御用達のプラットフォームであるソラナ(Solana)の活動が鈍化したため、イーサリアム(Ethereum)が分散型取引所(DEX)での取引の主要なスマートコントラクト・ブロックチェーンとしての地位を取り戻した。
DefiLamaによると、イーサリアムベースのDEXは、3月の累計取引高が646億1600万ドル(約9兆6924億円、1ドル=150円換算)となり、ソラナベースの526億2000万ドル(約7兆8930億円)を22%上回り、業界トップとなった。イーサリアムが首位、ソラナが2位となったのは9月以来のことだ。

マクロ経済の不確実性とアメリカの戦略備蓄における新たなビットコイン(BTC)購入の欠如に対する失望感により、BTCが8万ドルを下回ったことで、暗号資産(仮想通貨)市場の総時価総額は4.2%減の2兆6300億ドル(約394兆5000億円)となり、2月の20%減をさらに拡大する結果となった。
弱気な市場心理により、特に2024年後半にソラナベースのDEXとして、またミームコイン取引のホットスポットとして知られるようになったレイディウム(Raydium)の取引活動の大幅な減少に見られるように、幅広い分野で投機が冷え込んだ。
3月を通して、レイディウムでは1日でも取引高が10億ドル(約1500億円)を超えた日はなく、DefiLlamaによると、1月18日の過去最高記録である130億ドル(約1兆9500億円)から大幅に減少していることが明らかになった。
さらに、ソラナベースのミームコインのローンチパッドにおける1日当たりの取引高は、3月には平均1億ドル(約150億円)未満となり、1月中旬のピーク時の3億9000万ドル(約585億円)から大幅に減少した。ソラナベースのDEXの活動は1月、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領のTRUMPトークンがデビューしたことでピークに達した。
一方、イーサリアムのパフォーマンスはユニスワップ(Uniswap)が牽引し、取引高は300億ドル(約4兆5000億円)を超え、2位で90億ドル(約1兆3500億円)のFluidに大きく差をつけた。
それでも、ETHトークンは3月に18%以上下落し、1822ドルとなった。TradingViewとCoinDeskによるとソラナ(SOL)は15.8%下落したが、ETHの損失の方が大きかった。
観測筋によると、イーサリアムのインフレ的なトークンエコノミーと、メインチェーンからアクティビティを吸い上げると思われるレイヤー2ソリューションの人気が高まっていることが、ETHのパフォーマンスの悪さの原因だという。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Ethereum Reclaims No. 1 Spot as Leading DEX Chain for First Time Since September, Overtakes Solana