- ビットコイン価格が4週間ぶりの安値となり、チャートには弱気の継続パターンが確認された。
- 3日チャートによると主要な平均支持線は7714ドルまで落ち込んでいる。
- 7751ドル〜7714ドルのサポートレンジからの大きな反発があれば、当面の弱気予想は中和される。
- 強気の反転のためには、8631ドルを上回る水準で、低い高値予想を打ち破る必要がある。
ビットコイン価格は1カ月ぶりに8000ドルを割り、今は4月以来の価格7714ドルが主要な平均支持線として試されている。
【参考】今のビットコイン価格
ビットスタンプ(Bitstamp)のデータによると、ビットコインは世界協定時11月21日8時までの1時間で2.4%以上下落し、7875ドルの安値となった。これは10月25日以来の水準だ。
注目すべきは、7900ドルを下回ったことで、ビットコインは10月後半に見られた7293ドルから1万350ドルへの価格高騰の80%を消し去ったこと。
この1カ月でビットコイン価格は13%以上下落した。
この低調なパフォーマンスはポジティブな季節要因と矛盾している。ビットコインは過去8年のうち6年で11月に良い結果を残してきた。特に、2018年11月に大きく下落する前、2012年〜2017年まで6年連続で価格は11月に上昇していた。
この1カ月の大きな下落はまた、半減期(次回は2020年5月に予定されている)の6カ月前に強い上昇を見せた過去のデータとも矛盾している。
とはいえ、11月の最初の8日間で下降傾向にある(弱気の)5カ月移動平均線を繰り返し下回っていたことから、8000ドルを割る可能性は高まっていた。
テクニカルチャート(3日チャートでの100日移動平均線)は7714ドルが支持線となる、さらなる下落を示している。4月末以来の重要な平均支持線が試されることになる。
1時間チャートと3日チャート
1時間チャートに見られるコントラクティング・トライアングル(上値抵抗線が右肩下がり、下値支持線が右肩上がりの三角形)からの下落は、取引高の堅調な増加に裏付けられ、ダウントレンドの再開を示している。
トレンドの変化と強さを示す指標である3日チャートのMACDヒストグラムは0を下回り、弱気バイアスを確認した。一方、14日相対力指数は50を下回り、弱気のコンディションを表している。
したがって、ビットコイン価格は3日チャートでの100日移動平均線で、7714ドルが試されているように見える。上昇している(強気の)10カ月移動平均線も7751ドルであることは要注意だ。
その結果、ビットコインは7751ドル〜7714が主要なサポートレンジとなる。そこから8000ドルを上回る水準の強い反発があれば、当面の弱気の見方は中和されるだろう。
8時間チャート
8時間チャートに見られる一連の低い上値と低い下値は、最小抵抗線が下向きであることを示している。
短期的な強気の反転は、価格が11月17日の高値8631ドルを上回った場合に確認され、弱気の低い高値予想は無効となる。
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸
写真:Shutterstock
原文:Bitcoin Slips to One-Month Price Lows Below $8,000