ビットコイン購入計画の行き詰まりリスクにより、ストラテジー株を「売り」に格下げ:ウォール街の投資銀行

- ストラテジー(Strategy)のビットコイン(BTC)購入戦略は、資金調達手段が限られているため、まもなく壁に突き当たる可能性がある。
- 投資銀行モンネス・クレスピ(Monness Crespi)はストラテジーの株価はさらに下落すると見ており、その格付けを「売り」に格下げした。
その積極的なビットコイン購入によって、ストラテジー社の株価は過去5年間で2500%以上も急騰したが、あるアナリストは、その逆がすぐにでも起こる可能性があると主張している。
「カバレッジを開始した時点ではいくつかの点で否定的だったが、転換社債発行戦略が手詰まりになりつつあるとの確信を深めた」と、中立の格付けでカバレッジを開始してわずか2週間でストラテジー株を売りに格下げした投資銀行モンネス・クレスピのアナリスト、ガス・ガラ(Gus Gala)氏は書いている。
ストラテジー社は現在、バランスシート上に52万8185枚のビットコインを保有しており、過去数カ月間、ほぼ毎週大量の追加購入を行なっている。そのほとんどは普通株の発行と、優先株第1シリーズSTRKの販売によって賄われている。
ガラ氏のターゲット株価220ドルは、現在の300ドル付近から30%弱の下落を示唆している。
ガラ氏は、ストラテジー社が株式発行によってビットコインを購入する資金を調達することはますます難しくなり、同社は確定利付証券にシフトせざるを得なくなるとして、次のように述べた。
「確定利付証券が発行の大部分を占めるようにならなければ、ビットコイン財務戦略はますます困難になるだろう」。
ガラ氏は、ストラテジー社が普通株のアット・ザ・マーケット・オファリングで確保した210億ドルのうち、すでに186億ドルを使用したと指摘した。またストラテジー社は先週、STRFという優先株式の第2シリーズでさらに7億1100万ドルを調達した。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:ストラテジー社のエグゼクティブ・チェアマン、マイケル・セイラー氏(CoinDesk archives)
|原文:Risk to Bitcoin Buying Plans Makes Strategy a Sell, Says Wall Street Analyst