AVAX、2029年までに価格が10倍になる可能性:スタンダードチャータード

- 英銀スタンダードチャータードのジェフ・ケンドリック(Geoff Kendrick)氏は、アバランチ(AVAX)は年末までに55ドル、2029年末までに250ドルまで値上がりする可能性があると述べた。
- アバランチ(Avalanche)ネットワークのユニークなサブネットアーキテクチャーと最近のコスト削減アップグレードが主要な成長要因である。
- アバランチの時価総額は比較的小さく、開発者の関心も高まっているため、採用が加速すれば、大きな値上がりが期待できる。
スタンダードチャータードのジェフ・ケンドリック氏によれば、アバランチのAVAXトークンは、今後数年間でビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の強気な見通しを上回る大きな値上がりを見せる態勢が整っているという。
「アバランチのユニークな点は、どのようにスケールを達成しようとしているかにある。イーサリアムやソラナとは異なり、アバランチは一連のサブネット(サイドチェーン)を使用している」と、ケンドリック氏は4月2日に述べ、2025年末の目標株価を55ドル、2026年を100ドル、2027年を150ドル、2028年を200ドル、2029年末を250ドルとしてアバランチのカバレッジを開始した。
「新しいサブネットのアプローチがうまくいくかどうかを判断するのはまだ時期尚早だが、アクティブなサブネットの4分の1がすでにEtnaアップグレードに対応しているという事実は心強い」と、ケンドリック氏は述べた。
ケンドリック氏はまた、12月のアップグレード以来、ネットワークの開発者数が増加しており、サブネットの確立コストがゼロに近づいていることを指摘した。
ケンドリック氏によれば、時価総額90億ドル(約1兆3500億円、1ドル=150円換算)のアバランチは、時価総額では現在15番目に大きな暗号資産(仮想通貨)であり、漸進的な改善を通じてでも大きな利益を得るには絶好の候補である。アバランチはブロックチェーンの中では、TVL(預かり資産)で10番目に大きい。
「その結果、アバランチは今後数年間の相対的な価格上昇においてビットコインとイーサリアムの両方を上回り、2029年末には現在の価格の10倍以上となる250米ドル前後の水準に達すると見ている」と、ケンドリック氏は語った。
昨年12月のアップグレードに先立ち、AVAXの発行元であるアバランチ財団は、ギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)、ドラゴンフライ(Dragonfly)、ParaFi Capitalが主導するトークンセールで2億5000万ドルを調達した。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Danny Nelson/CoinDesk
|原文:Avalanche’s AVAX Could Rise 10-Fold by 2029: Standard Chartered