XRP、下降トレンドにつながる「三尊天井」パターンに近づく:テクニカル分析
  • XRPは、三尊天井のパターンを確認するための重要なサポートライン付近で取引されている。
  • このラインを割り込むと、強気から弱気トレンドへの転換のシグナルとなり、価格は1.07ドルまで半減する可能性がある。
  • 強気派は、3ドルを上回る水準までXRPを押し上げ、3月初旬に形成された安値を上回る必要がある。

アメリカの関税によるリスク回避により、決済に重点を置いた暗号資産(仮想通貨)であるエックス・アール・ピー(XRP)は、重要な天井打ちパターンと新たな下降トレンドを確認する上で重要な水準である2ドル付近のサポートゾーン近くで取引されている。

ここで言及しているのは、3つのピークから成る三尊天井で、真ん中のピークが最も高い。3つのピークの底辺から引いた水平線であるネックラインは重要な需要ゾーンを示している。

XRPの場合、1月以降、1.90ドルから2ドルのレンジがその需要ゾーンとなっている。つまり、このレンジを下回る価格変動があれば、強気から弱気へのトレンド転換が確認されることになる。

ベテランのアナリスト兼トレーダーであるピーター・ブラント(Peter Brandt)氏によると、価格が下落した場合には、ほぼ半値の1.07ドルまで下落する可能性がある。チャート分析では、メジャー・ムーブ法を用いて目標値を特定する。この手法では、ヘッドのトップからネックラインまでの距離を決定し、その距離をブレークダウンポイントから差し引く。この場合、2ドルからだ。

[XRPの日足チャート。:TradingView/CoinDesk]

3ドル、あるいは3月初旬に形成された下値抵抗線が、強気派にとって打ち破るべき水準だ。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:XRP Nears Topping Pattern That Could Lead to a Downtrend, Establishing $1.07 as Support: Technical Analysis