WisdomTree、機関投資家向けトークン化ファンドプラットフォームをアービトラム、アバランチ、ベース、オプティミズムに拡大

- ウィズダムツリー(WisdomTree)は、機関投資家向けプラットフォーム「WisdomTree Connect」をイーサリアムだけでなく、アービトラム(Arbitrum)、アバランチ(Avalanche)、ベース(Base)、オプティミズム(Optimism)にも拡大する。
- 同プラットフォームは現在、マネーマーケット、株式インデックス、債券など様々な投資戦略にわたる13のトークン化されたファンドを提供しており、すべて米証券取引委員会(SEC)に登録されている。
- 資産のトークン化は、伝統的な金融会社が運用利益を得るために金融商品をブロックチェーンレールに置くことが増えるにつれて、1兆ドル規模の市場になる可能性を秘めている。
資産運用会社のウィズダムツリーは4月3日、機関投資家向け投資プラットフォーム「WisdomTree Connect」を拡大し、5つのブロックチェーンネットワークに13のトークン化されたファンドを広げることで、資産のトークン化をより深く進めていくと発表した。
以前はイーサリアムに限られていたが、WisdomTree Connectは現在、アービトラム、アバランチ、ベース、オプティミズムにも対応している。
投資家は米ドルまたはサークル(Circle)のステーブルコイン、USDコイン(USDC)を通じてファンドとやり取りすることができ、保有資産にはサードパーティやセルフカストディ型のウォレットでアクセスできる。
今回の拡大により、WisdomTree Connectは「機関投資家が利用可能なトークン化された現実資産(RWA)の最も広範なラインナップ」を提供すると謳うことができるようになる、と広報担当者は述べた。
このラインナップには、トークン化されたマネー・マーケット・ファンド、株式インデックスファンド、債券ファンド、アセットアロケーションファンドが含まれる。
マネー・マーケット・ファンドのウィズダムツリー・ガバメント・マネー・マーケット・デジタル・ファンド(WTGXX)は、短期国債へのエクスポージャーを提供する。
ウィズダムツリー500デジタル・ファンド(SPXUX)やウィズダムツリー・テクノロジー&イノベーション100デジタル・ファンド(TECHX)などの株式インデックスファンドは、主要な株式市場のインデックスに連動する。債券部門では、様々な満期の国債やインフレ連動債に連動する商品を提供している。
これらの商品は、1940年投資会社法に基づきSECに登録されている。
資産のトークン化は、資産運用会社が従来の金融商品をブロックチェーンのレールに乗せ、運用利益を追求する動きが加速していることから、資産運用会社の間で注目を集めている。
不動産、債券、クレジットを含むあらゆる種類の現実資産がオンチェーンに移行することで、1兆ドル規模の市場になる可能性を秘めた急成長分野だ。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Ryan Quintal/Unsplash(CoinDeskが加工)
|原文:WisdomTree Expands Institutional Tokenized Fund Platform to Arbitrum, Avalanche, Base and Optimism