イーサリアムの「ペクトラ」アップグレード、メインネット導入を5月7日に確定

- イーサリアム開発者たちは、待望の「ペクトラ」アップグレードの目標日を5月7日に設定し、2024年3月以来のブロックチェーン最大の変更に向けたカウントダウンを開始。
- ペクトラのスケジュール決定は、イーサリアムのコア開発者による電話会議中に行われた。これは、アップグレードがテストネット「Hoodi」で問題なく開始されてから1週間余り後のことだ。
イーサリアム(Ethereum)の開発者たちは3日、待望の「ペクトラ(Pectra)」アップグレードの目標日を5月7日に設定し、2024年3月以来のブロックチェーン最大の変更に向けたカウントダウンを開始した。
ペクトラには、イーサリアムをより使いやすく効率的にするための一連の改善が含まれている。そうした改善の1つは、ウォレットに「スマートコントラクト」機能を追加することで、これによりウォレットの使用と回復が容易になる。
ペクトラのスケジュール決定は、イーサリアムのコア開発者による電話会議中に行われた。これは、アップグレードがテストネット「Hoodi」で問題なく開始されてから1週間余り後のことだ。Hoodiでのペクトラのテストは、アップグレードの3回目で最後の予行演習だった。それ以前の2回のテストではバグがあったため、開発者たちはイーサリアムのメインネットでのアップグレードを延期することになった。
ペクトラは、一括導入される11の主要なコード変更、すなわち「イーサリアム改善提案(EIP)」で構成されている。これらの機能は、ステーキング体験の向上、ウォレット機能の導入、ネットワーク全体のアップデートを目的としている。
イーサリアムのバリデーターに恩恵をもたらすペクトラの主な変更点の1つは「EIP-7251」で、ステーキングできるイーサリアム(ETH)の最大量が32ETHから2048ETHに増える。この変更は、複数のバリデーターにまたがってステーキングするユーザーの負担を軽減することを目的としており、複数のノードではなく1つのノードで設定できるようになる。
|翻訳・編集:廣瀬優香
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|原文:Ethereum Developers Lock in May 7 for Pectra Upgrade