マトリックス法によるテクニカル分析(2025/4/4)底固めに失敗、暴落の可能性は?【楽天ウォレット】

本稿ではビットコイン相場を①パターン分析 ②移動平均線(9MA・25MA) ③一目均衡表 ④ボリンジャーバンド ⑤MACD ⑥RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階(5→1:強→弱)評価し、その平均で相場の強弱を評価する。
テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。
サマリー
総合評点は2.3。1320万円近辺の重要なレジスタンスゾーンに跳ね返されダブルトップ完成間近。ここで粘れなければ、前回安値1125万円を割り込む可能性も出てきた。
移動平均線もMACDもデッドクロス、ボリンジャーも下向きのバンドウォークが始まりそうにも見え、RSIでも売り余地はありそう。
ただ、単に強めのレジスタンスに2度跳ね返されただけで、この水準でサポートされて、3度目の正直であっさり上抜けする可能性も残る。
なお、こちらでは楽天ウォレットの証拠金取引所のBTCJPYのチャートを使用しております。BTCUSD のチャートはこちらご参照ください(リンク先はTradingView社のサイトです)。
パターン分析


前々回「1320万円辺りを抜ければ、クリアに底打ちを確認できそうだ」が前回は「その水準を上髭で抜けてはいるけれど、引き続き下抜けを示唆する上昇エッジを形成しており、すっきりしない」と申し上げていたが、結局、上昇エッジを下抜け、またしても嫌な予感の方が的中した格好だ。
更に1330万円でダブルトップが完成しそうになっており、ネックラインとなる1205万円近辺で下げ止まれるかが重要なポイントだ。仮にここをクリアに下抜けると3月11日の安値1125万円、更にダブルトップの倍返しとなる1080万円が見えてくる。要は底固めのやり直しだ。
ただ「好意的に解釈すれば底入れがクリアとなる1320万円近辺を上抜けする過程」なのかもしれない点も前回と同様だ。
評点:3
移動平均線

200日移動平均線に上値を押さえられてデッドクロス。ゴールデンクロスも200日移動平均線もダマしに終わり、こちらも前回の「ダマし可能性残る」とした嫌な予感の方が的中した。
評点:1
一目均衡表

遅行線がローソク足を上抜け、基準線が転換線を下回り3役逆転の売りサイン解消。一方で、前回「うまく横ばい推移すれば約2か月ぶりに雲の下から脱出できる」が「1330万円台の雲の下限に跳ね返される可能性もある」としたが、こちらも嫌な予感の方が的中した格好。
評点:3
ボリンジャーバンド

前回「バンド横ばいで下降トレンドから脱した」が「短期的にはバンドの上限で跳ね返される可能性」と申し上げたが、こちらもその通りになってしまった格好。今度はバンドの下限で跳ね返される可能性もあるが、下向きのバンドウォークが始まりそうにも見える。
評点:2
MACD

まだダマしの可能性も残るが、ついにデッドクロス。
評点:2
RSI

40近辺でまだ売られすぎゾーンには達していない。
評点:3
評点

※この記事は「楽天ウォレット」のテクニカルレポートを転載したものです。
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