中国がすべてのアメリカ製品に34%の報復関税を発表──ビットコインは8万3000ドルを割り込む

- 中国がすべてのアメリカ製品に対する報復関税を発表し、欧州取引時間中のリスクセンチメントは悪化した。
- ビットコインは当初上昇した後、1600ドル以上下落して8万3000ドルを下回った。他の暗号通貨も当初の利益を失った。
- 世界的な貿易摩擦の激化に伴い、S&P 500とナスダックに連動する先物は2%以上下落した。
中国がすべてのアメリカ製品に対する報復関税を発表したことを受け、4月4日の欧州取引時間にリスクセンチメントが悪化した。これは、トランプ大統領が4月2日に中国製品への課税を全体で54%に引き上げることを決定したことへの対応だ。
時価総額トップの暗号資産(仮想通貨)であるビットコイン(BTC)は、1600ドル以上下落して8万3000ドルを割り、8万4600ドルまで上昇した序盤の値動きを帳消しにしたことが、CoinDeskのデータで示されている。エックス・アール・ピー(XRP)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、ドージコイン(DOGE)などのトークンも、初期の上昇分を帳消しにして、この日はほぼ横ばいで取引された。
一方、世界的な貿易摩擦の激化を背景に、S&P 500とナスダックに連動する先物は2%以上下落した。
「中国の対応はアメリカにとってマイナスとなるだけでなく、世界的な見通しにも影響を及ぼしている」と、ForexLiveのアナリスト、ジャスティン・ロウ(Justin Low)氏はマーケットアップデートで述べた。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Falls Back to $83K as China Announces 34% Tariffs on All U.S. Goods